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'''ノギス'''({{lang-de-short|Nonius}}、{{lang-en-short|Vernier, dial and digital callipers }})は、[[長さ]]を100分の5ミリメートル単位まで精密に[[測定]]する[[工具|測定器]]である。外側測定・内側測定・深さ測定・段差測定が出来る。ノギスは、[[JIS]]B7507に制定されている。
 
従来は機械的に測定するノギスが使用されていたが、現在ではデジタルノギスがその利便性により普及している。(初期の)ノギス、ダイヤルノギス、デジタルノギスの3つに分類できる。
== 概要 ==
従来は機械的に測定するノギスが使用されていたが、現在ではデジタルノギスがその利便性により普及している。
 
=== 各部の名称 ===
* (初期の)ノギス
* ダイヤルノギス
* デジタルノギス
の3種類について説明する。
 
=== 各部の名称 ===
[[ファイル:Vernier caliper.svg|thumb|right|500px|ノギスの各部名称]]
# ジョウ(外側測定面、外側用ジョウ)
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段差測定をノギスの機能に追加したのは、日本の測定器具メーカーである[[ミツトヨ]]である。ミツトヨのノギスの国内シェアは90%以上である<ref>松本 英雄『通のツール箱』58頁から60頁、2005年6月25日発行 株式会社 [[二玄社]]。</ref><ref name="daumas"/><ref>[http://www.1911encyclopedia.org/Navigation 1911 Encyclopaedia Britannica article on Navigation]. Accessed April 2008</ref>。
 
== ノギスの構造・測定原理 ==
基本的には測定対象を挟むためのスライド部分がついた[[定規]]と考えることができる。しかし主尺の目盛を細かくするのには限度があるため、多くのノギスは読み取り精度向上のため副尺(バーニヤ目盛)を持つ。
 
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このように、本尺と副尺の1目盛りの差を利用して測定することで、本尺の目盛りを細かくすることなく、精度を高めることができる。
<!---- (アナログな)ノギス2 : ダイヤルノギス ---->
{{-}}
 
=== ダイヤルノギス ===
[[ファイル:Dial_calipers.jpg|right|thumb|250px|[[ミツトヨ]]製ダイヤルノギス]]
[[ダイヤルゲージ]]と同様に測定する。読み取り精度0.01mm以上のものは一般的にダイヤルノギスか後述のデジタルノギスしか存在しない。本尺に微小の[[ラック]]を、ダイヤル裏に[[ピニオン]]が付いており、ジョウの動きをダイヤルで読み取る仕組みである。また、前述のとおりラックを用いているので工作時に切子が入りやすく、一般的なモーゼル型ノギスより注意が必要である。
<!---- デジタルノギス ---->
<!-- 詳しい方へ/実際に即して用語の置き換えをお願いします -->
{{-}}
 
=== デジタルノギス ===
[[ファイル:DigitalCaliperEuro.jpg|right|thumb|250px|デジタルノギス]]
測定結果を数値で表示するノギス。表示部には主に7セグメントLCDが使用される。絶対位置を測定するもの(アブソリュート)、パルスを積算して相対位置を求めるもの(インクリメンタル)に分けられる。
 
様々な測定方法が使用されるが、
* 絶対位置を測定するもの(アブソリュート)
* パルスを積算して相対位置を求めるもの(インクリメンタル)
に分けられる。
 
絶対位置を測定するものには[[静電容量]]式がある。これは主尺と移動部に取り付けられた2電極間の静電容量が重なっている電極の長さに比例することを利用する。[[誘電率]]が変化すると静電容量も変化するため、水・油・粉塵などが間に入ると正確な測定が出来ない。
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読み飛ばしが発生しないよう、ある速度以下で移動させる必要がある。
 
== 主な国内メーカー ==
* [[ミツトヨ]]
* [[中村製作所]]