「骨盤」の版間の差分
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'''骨盤'''(こつばん、pelvis)は[[大腿骨]]と[[脊柱]]の間で体を支える、強固に一体化した一群の[[骨]]の解剖学的名称である。
== 構造 ==
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骨盤は、左右1対の[[寛骨]]、[[仙椎|仙骨]]、[[尾椎|尾骨]]で構成される。これらの骨はいずれも成長とともに癒合するため個数が変わる。
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* 仙骨 : 5個の仙椎が癒合して1個の仙骨となる。
* 尾骨 : 3-6個の尾椎が部分的にあるいは全面的に癒合して尾骨となる。数は不定である(個々人で異なる)
=== 骨接続 ===▼
* 仙骨は[[脊柱]]の下端の骨ではない。下端は尾骨である。
▲===骨接続===
*
=== 臓器接続 ===▼
▲===臓器接続===
骨盤で囲まれる空間には[[膀胱]]・[[子宮]]・[[直腸]]などがあり、それらを固定する[[後腹膜]]が[[腹腔]]の下端をカップ状に密閉していて[[ダグラス窩]]と呼ばれる。[[腹腔内出血]]や[[腹水]]貯留時などには著明に液体貯留を来す部位であり、[[超音波エコー]]検査や穿刺の対象となる。
== 臨床的意義 ==
=== 性差 ===
骨盤は[[法医学]]において、頭蓋骨と並んで最も男女差の著明な骨である為、骨盤が遺されていれば性別の鑑定が簡便である。
* 骨盤の中央の孔は男性では三角形に近く、女性では丸い。出産の際に胎児が通る為である。
=== 骨髄移植 ===▼
▲===骨髄移植===
腸骨・坐骨の[[骨髄]]は、[[頭蓋骨]]のそれとともに、成人においても造血を行う。[[骨髄移植]]の際はこれらの骨から骨髄液を採取する。
=== 骨盤骨折 ===▼
[[総腸骨動脈]]・[[内腸骨動脈]]の近傍での骨折はそれらの動脈を傷つけ、致死的な[[腹腔内出血]]を起こす。交通事故や転落事故に於いては、[[脊髄損傷|頸椎損傷]]・[[胸部外傷]]に次いで重篤な事態であり、それらに次ぐ優先度で骨盤の動揺・圧痛の有無を確認し、骨盤固定処置を行わなければならない。▼
▲===骨盤骨折===
{{See|JPTEC}}
▲交通事故や転落事故に於いては、[[脊髄損傷|頸椎損傷]]・[[胸部外傷]]に次いで重篤な事態であり、それらに次ぐ優先度で骨盤の動揺・圧痛の有無を確認し、骨盤固定処置を行わなければならない。
=== 骨盤開閉 ===
女性では[[出産]]時に[[胎児]]を通すため[[恥骨結合]]が[[初潮]]の1年前後から開き始める。若年出産またはそれを経験した経産婦では安産になりやすいのはそのためである。また[[半関節]]の[[仙腸関節]]について、[[カイロプラクティック]]では可動であり可動性亢進関節になることがあるとしている。
== ギャラリー ==
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<!-- == 脚注 ==
{{脚注ヘルプ}}
*[[人間の骨の一覧]]▼
{{Reflist}} -->
*[[骨盤臓器脱]]▼
== 参考文献 == <!-- {{Cite book}} --> <!-- {{Cite journal}} -->
{{節stub}}
==
<!-- {{Commonscat|}} -->
▲* [[人間の骨の一覧]]
▲* [[骨盤臓器脱]]
== 外部リンク == <!-- {{Cite web}} -->
* [http://web.sc.itc.keio.ac.jp/anatomy/anatomy/anatomy1c3-2.html 骨盤] - 慶應医学部解剖学教室 船戸和弥
{{Medical-stub}}
{{デフォルトソート:こつはん}}
[[Category:骨]]
[[ar:حوض (تشريح)]]
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