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[[ファイル:Tizian 085.jpg|thumb|[[ティツィアーノ]]画「エウロパの誘拐」]]
 
 
'''エウローペー'''([[古代ギリシア語|古典ギリシア語]]:'''{{lang|el|Εὐρώπη}}''', ''{{lang|el|Europē}}'')は、[[ギリシア神話]]に登場する姫の名。[[日本語]]では[[長母音]]記号を省略し'''エウロペ'''ともいう。[[ローマ神話]]では'''エウロパ'''([[ラテン語]]:'''{{lang|la|Europa}}''')という。地名の[[ヨーロッパ]]と、[[木星]]の[[衛星]][[エウロパ (衛星)|エウロパ]]の名の由来である。
 
== 概要 ==
エウローペーは、[[ティルス|テュロス]]の[[フェニキア]]王[[アゲーノール]]と[[テーレパッサ]]の娘で、美しい姫であった。エウローペーに一目ぼれした[[ゼウス]]は誘惑するために、自身を白い牡牛に変える。エウローペーが侍女と花を摘んでいる時に、白い牡牛を見つけその背にまたがると、その途端白い牡牛はエウローペーを[[クレタ島|クレーテー島]]へと連れ去った。そこでゼウスは本来の姿をあらわし、エウローペーはクレータで最初の妃となった。連れ去る際にヨーロッパ中を駆け回ったため、その地域はエウローペーの名前から「ヨーロッパ」 ({{lang|en|Europa}}) と呼ばれるようになった。
 
ゼウスとの息子には、[[ミーノース]]や[[ラダマンテュス]]、[[サルペードーン]]がいる。その後、[[アステリオス]]が3人の息子たちの義理の父になった。ゼウスは彼女に[[タロス|タロース]]と必ず獲物をとらえる猟犬となくなる事のない投げ槍の、3つの贈り物を与えた。その後ゼウスは再び白い雄牛へと姿を変え、星空へと上がり、[[おうし座]]になった。
 
また、エウローペーを探しに旅に出た兄弟の[[カドモス]]は、その後[[テーバイ]]を創建した。