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'''滑走路視距離''' (かっそうろ しきょり、Runway Visual Range;RVR)は航空気象の用語で、滑走路中心線上の操縦士が滑走路面の標識、あるいは滑走路の輪郭または中心線を示す灯火を識別できる最大の距離である。前方散乱計(一部の空港では透過率計)により測定される。RVR は通常[[メートル]]あるいは[[フィート]]で表される。
 
多くほとんどの場合、操縦士は飛行滑走路を視認して航空機を着陸させるために滑走路を視認せねばならないため、RVRは[[計器進入]]の主な最低基準の内の一つとなっている。RVR の最大値は 2,000 メートルあるいは 6,500 フィートとなっている。それ以上の値であれば、RVR の値がいくらであろうと着陸に重要な情報ではないため、航空気象観測において通報する必要はない。
RVR は[[定時飛行場実況気象通報式|METAR]]や[[気象通報式#SPECI(特別飛行場実況気象通報式)|SPECI]]によっ含まれ電文とし通報配布される他それが進入してくる航空機へ[[航空管制官]]からが測器の値を進入する航空機へ伝えられる。これによって操縦士は進入できるかどうかを判断する。
 
元々 RVR は人間が滑走路の灯火を滑走路末端に駐車した車輌から見るか、あるいは特別な方向を向けた滑走路灯を管制塔から見る事によって測定していた。こうした測定方法では、見える灯火の数を距離に換算して RVR を決めていた。このような人間による観測方法は、今でも[[滑走路視距離計]]故障の際の代替手段として利用できるが、これをRVRと呼ぶことはない。
 
今日では、多くの空港は滑走路視距離計によって求めた り大気の透明度からRVR 用い算出している。滑走路視距離計は、精密進入が設定されている滑走路接地点片側の滑走路末端付近に設置される。滑走路の両端と中央の三ヶ所三つの滑走路視距離計が設置される場合も多い。
 
従来、計器進入の最低気象条件は地上[[視程]]またはRVRで(一部の国では雲高も含む)設定されていたが、世界的には周回進入を除き、RVRで設定されることになり、順次改訂されている。日本でも[[2006年]]秋以降、順次導入された。(周回進入は地上視程で設定。)