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{{クラシック音楽}}
'''古楽器'''(こがっき)とは、西洋音楽([[クラシック音楽]])において、その使用が現代に至る演奏史上で廃れた[[楽器]]、あるいは改良や変更を受ける以前の古い様式の楽器を指す。
[[英語]]では、''original instruments'' (オリジナル楽器)もしくは ''period instruments'' (ピリオド楽器)などいうように、ニュアンスに応じていくつかの使い分けがさ呼ばている。<ref>他に''early instruments''(昔の楽器)、''aurthentic instruments'' ([歴史考証に基づいた]正統的な楽器)など。日本語では、「オリジナル楽器」と「ピリオド楽器」がよく用いられる。「ピリオド楽器」はある曲が作曲された当時(period)の楽器という意味で用いられる。「オリジナル楽器」は、ある曲が作曲された当時の、作曲家がそれで演奏されることを意図した楽器(佐々木節夫(2000) p.12、鈴木秀美(2000) p.82)という意味で用いられるほか、製作されたときと同じ状態を保った楽器あるいはある時代の様式で新たに製作された楽器(鈴木秀美(2000) p.82)と定義されることがある一方、その定義の一部を否定するような、コピー楽器(復元楽器)ではない(佐々木節夫(2000) p.22)という意味でも用いられる。</ref>
これに対して、20世紀ごろから標準的に用いられている様式の楽器を「モダン楽器」と呼ぶことがある。[[ヴァイオリン]]、[[フルート]]、[[トランペット]]などの楽器は、歴史上その仕様に変更を受けながら使い続けられてきたため、同名のモダン楽器と古楽器では、しばしばその音質や奏法に差がみられる。<!--例えば、迂回管が無いため、基本的に自然倍音しか出せないなど。-->