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批評家の[[東浩紀]]は、[[メディア (媒体)|メディア]]を送信者と受信者の間に非対称性の存在する「コンテンツ志向性メディア(本・CDなど)」と非対称性の存在しない(つまり双方向な)「コミュニケーション志向性メディア(ゲーム・インターネットなど)」に分けるという考え方を示しているが、その上で後者のメディアが副産物として前者のメディアを生成することがあるとし、その一例として本作を挙げている。つまり、[[インターネット]](2ちゃんねる)というコミュニケーション志向性メディア上で行われた無数の匿名の利用者のやりとりが、『電車男』の物語というコンテンツ志向性メディアを生み出したと考えられる。<ref>[[東浩紀]] 『ゲーム的リアリズムの誕生』 [[講談社]]、2007年、143-147頁。ISBN 978-4061498839。</ref>
 
作家の[[中沢健]]は、電車男が女性と付き合うためにアニメグッズを捨ててしまう描写などに疑問を感じたそうで、女の子も好きだけどアニメも好きっていう葛藤があるべきではないかと語っている<ref> 日刊サイゾー「男を振ったことのあるすべての女性に読んでほしい」中沢健が描く"オタクの初恋"http://www.cyzo.com/2010/01/post_3571.html </ref>
。 オタク趣味と恋愛の共存への疑問の声は実際、電車男の読者からも比較的多く聞かれた部分である{{要出典|date=2011年11月}}。