「還相回向」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
Resto1578 (会話 | 投稿記録)
m cat
Chokorin (会話 | 投稿記録)
節の新設
1行目:
'''還相回向'''(げんそうえこう)は、[[浄土教]]の重要な教義のひとつである。[[阿弥陀如来]]よりたまわる2種類の[[回向]]のあり方のひとつ。もう一方の「'''[[往相回向]]'''」と合わせ、「'''往還二回向'''」とよび、[[浄土真宗]]における、中心教義である。
 
== 曇鸞と庄松の解釈 ==
[[曇鸞]]が、その主著『'''[[無量寿経優婆提舎願生偈註|浄土論註]]'''』(『'''往生論註'''』) の中で、
:還相とは、かの土に生じをはりて、奢摩他・毘婆舎那・方便力成就することを得て、生死の稠林に回入して、一切衆生を教化して、ともに仏道に向かへしむるなり。
20 ⟶ 21行目:
と端的に表現したように、還相回向を、[[念仏]]者の口から出てくる[[名号]]を聞いて、[[称名]]をする人間がいることを、阿弥陀如来のはたらきととらえ、自らが称えた名号を指して浄土から還ってきた相(すがた)と解する。こちらが浄土教における、還相回向の本来の概念である。
 
== 『教行信証』『浄土文類聚鈔』における還相回向 ==
また[[親鸞]]が、『'''[[顕浄土真実教行証文類|教行信証]]'''』において、
:還相の利益は利他の正意を顕すなり。ここをもつて論主([[世親|天親]])は広大無碍の一心を宣布して、あまねく雑染堪忍の群萌を開化す。宗師(曇鸞)は大悲往還の回向を顕示して、ねんごろに他利利他の深義を弘宣したまへり。仰いで奉持すべし、ことに頂戴すべしと。
28 ⟶ 30行目:
とし、[[四十八願]]の内、第二十二願を根拠として挙げている。
 
== 関連項目 ==
{{DEFAULTSORT:けんそうえこう}}
* [[回向]]
* [[往相回向]]
 
{{DEFAULTSORTデフォルトソート:けんそうえこう}}
[[Category:浄土教]]
[[Category:浄土真宗]]