「ここをクリック」の版間の差分

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「'''ここをクリック'''」とは、[[ウェブページ]]上で、[[ハイパーリンク]]のリンクテキスト(アンカーテキスト)として、あるいはハイパーリンクとして使われる画像中によく現れる[[動詞]]句である。
 
多くのウェブ製作者が、閲覧者を自分たちのサイトの別の部分や他のウェブ上のどこかに誘導するために、この直観的な「[[指示語|ここ]]を[[クリック]]」「○○につてはこちら」などのリンクテキストを使っている。これは紙媒体での「ここをチェック」と同じものである。
 
いずれにしても、[[指示語]]・[[代名詞]]または歪曲表現を用いて直接的な表現を避ける傾向を示している点が共通している。
 
== 批判 ==
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; アクセシビリティ
: [[スクリーンリーダー]]([[ホームページリーダー]]など)を使っている閲覧者は、スクリーンリーダーにページ上のハイパーリンクだけを読み上げさせることができる。批評家は、「ここをクリック」と付けられたリンクは具体的な内容を示さないため単独で意味が分かるものではなく、使いづらいものだと主張している。
; デバイスへの依存性
: 現在、より多くのデバイスが様々な方法でウェブにアクセスしている。「ここをクリック」とうのは、まだマウスのようなデバイスだけだったウェブの初期の段階ではうまくいっていたかもしれない。しかし現在、タッチパッドやボタン、ホイール、ペンポインター、音声操作などを使った新しいデバイスでリンクを作動させるのには、「ここをクリック」は正しい操作方法ではない。
; 情報の欠如
: 人々は一般にオンラインで文章を熟読することはなく、流し読みをしている。<ref>{{cite web
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}}</ref>
; 印刷上の不合理
: ユーザーはウェブページを印刷して参照したいと思うかもしれないし、逆に印刷してもらうことを前提にデザインしているサイト(コンテンツ)も多い。リンクテキストとして「ここをクリック」を含むページを印刷すると、印刷したものを見た人には「ここをクリック」という活字は不合理に見えるかもしれない。このような理由のもと、ウェブの考案者である[[ティム・バーナーズ=リー]]は「Style Guide for online hypertext」で、ウェブデザイナーに"try to avoid references in the text to online aspect"(文中でオンラインの側面への参照を避けるようにしよう)とアドバイスしている。<ref>{{cite web
| author = Tim Berners-Lee
| url = http://www.w3.org/Provider/Style/Printable.html
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| accessyear = 2007年
}}</ref>
 
; 記述の余分さ
: リンクに「ここをクリック」というフレーズを使うことは余分なことであると批評家はう。つまりユーザーは初めから、リンクはクリックできるものだとわかっているのだ。「ここをクリック」が20個以上あるページで、そんな言葉を繰り返し見るのはわずらわしく感じることだろう。
; 検索インデックス
: 有名な[[検索エンジン]]のほぼすべてとんどは、組み合わさった単語の関連付けをするためにmeta要素で与えられた説明文やtitleやbodyのテキストだけを使ってはおらず、全般的なインデックス化やページの順位づけの材料にハイパーリンクとなっている単語も含めている。リンクを識別するのに「ここをクリック」を使うことはウェブページのインデックス化を妨げるだけである。説明的なリンクテキストを使うことは、検索エンジンが単語の重要性を決めるのにより役立つことであろう。
; 荒らし、中傷での悪用
: インターネットの[[荒らし]]で時々、いわゆる[[グロテスク#インターネット上のグロ画像|精神的ブラクラ]]へのリンクを説明のないリンクに偽装し、人々を騙してクリックさせようとすることがある。この手法はどのようなリンクにでも展開できるが、「ここをクリック」は一般的で簡単な標的である。
:指示語を含むリンクの例として、[[Chakuwiki]]でも''<nowiki>「[[(人名)|この人]]」「[[日本|某国]]」</nowiki>''のような指示語(または歪曲表現)を用いたリンクが乱用され、暗に中傷を含む編集が多用されることになったため、指示語によるリンクを禁止<ref>[http://wiki.chakuriki.net/index.php/Chakuwiki:%E7%B7%A8%E9%9B%86%E3%81%AE%E4%BB%95%E6%96%B9/%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%AF Chakuwiki:編集の仕方/リンク(注意事項)]</ref>するようになった。
 
 
== 批評家らのアドバイス ==
「ここをクリック」という慣習を批判する人々は[[ウェブデザイナー]]に、リンクになっているテキストは常にリンクの主題や説明について述べているべきだとアドバイスしている。彼らはまた、リンクに動詞句を使わないよう、例えば、「登録ユーザーになるにはここをクリック」の「ここをクリック」にリンクするのではなく、「登録ユーザーになる」の「登録ユーザー」部分にリンクすることを勧めている。
 
複数のページにまたがって続くニュース記事では、「ここをクリック」に似た「続きを読む」「続く」「全文表示」といったリンクが一般的となっている。一部の人はこれらもまたリンクテキストの悪い例として挙げ、リンクテキストはその記事の主題を説明する言葉を含めるべき(そしてそのように改善してもなお、リンクのサイズは1行に収まっているべき)だと述べている。
ただし、有料で配信されているニュース記事においては、続きの文章が有料の場合、「続きを読む」の表記は仕方がないともえる。
 
クリック可能な画像について、それがリンクでもあることをユーザーに気づかせるのに「ここをクリック」を使う必要はない。デザイナーはそれがクリック可能な画像であると伝えるのに、画像上の主題となる、あるいは動詞でないテキストに単にアンダーラインを引けばよい。
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{{脚注ヘルプ}}
<references/>
 
 
 
== 外部リンク ==