削除された内容 追加された内容
Azkaizumi (会話 | 投稿記録)
編集の要約なし
編集の要約なし
1行目:
'''豚骨'''(とんこつ)とは、[[ブタ|豚]]の[[骨]]を長時間煮込むことにより、[[骨髄]]からでる[[旨味]]成分を[[スープ]]の[[出汁|だし]]として使用するもの。多くはスープの名材料である。「豚骨(とんこつ)スープ」のように、スープ名として用いられることが多い
 
豚の骨でも、特に膝[[関節]]の部分(脛骨・大腿骨)から上質の旨味成分がとれる。この骨端の形状が人間の[[拳]]に似ていることから「[[げんこつ]]」と呼ばれることもある。
 
豚骨スープを[[ラーメン]]に用いているのが「豚骨ラーメン」であり、ラーメンの種類としては大変人気が高く、[[九州]]地方で有名であるが現在は全国的に広まっている。九州の豚骨ラーメンは[[久留米ラーメン]]を祖とし、[[博多ラーメン]]、[[熊本ラーメン]]と伝播していった
 
 
九州の豚骨ラーメンは、[[福岡県]][[久留米市]]で生まれた[[久留米ラーメン]]を祖とし、[[玉名ラーメン]]、[[博多ラーメン]]、[[熊本ラーメン]]と伝播していった。それ以来、豚骨ラーメンは[[九州]]地方で有名であったが、1968年に熊本ラーメンの老舗「桂花」が九州の豚骨ラーメンとして初めて[[東京]]に進出。これが人気を博し、豚骨ラーメンの知名度を全国区に押し上げた。
 
現在では豚骨ラーメンは、ラーメンの種類として全国的にとても人気が高い。
 
 
同じ豚骨スープを用いたラーメンであっても、九州では「さっぱり味」を売りにしているものが多いのに対し、[[関東]]地方では豚の[[背脂]](せあぶら)を加えて濃厚な「こってり味」に仕上げているものが多い。また九州の豚骨ラーメンのスープは白濁しているのが特徴で、これはスープをとる際、思いきり[[沸騰]]させることで油と水分が混ざり合い、骨髄から出る[[コラーゲン]]が[[ゼラチン]]化し、それが[[乳化剤]]となり[[脂肪]]を包み込むことによる。逆にスープを煮立たせないと、油分が混ざることが無いため、スープが濁らない。
9 ⟶ 15行目:
豚骨独特の臭みを敬遠する人もおり、好みが分かれる。そのため[[紅しょうが]]や「麻油(まーゆ)」と呼ばれる熱した油で刻み[[ニンニク]]を揚げて香り付けした油を振りかけるものもある。
 
 
また、[[関東地方]]では単に「豚骨ラーメン」と称しているものの多くは場合、関東地方特有のいわゆる豚骨[[醤油]]豚骨ラーメンであることが多い。そのため関東地方で九州式(除く鹿児島)の豚骨ラーメン([[鹿児島ラーメン]]を除く)を扱う関東地方の店舗では九州豚骨』『」「博多豚骨」「熊本豚骨」などと称しているものことが多い。
 
== 関連項目 ==
* [[豚骨料理]] - [[鹿児島県]]の[[郷土料理]]
* [[ちゃんぽん]] - [[長崎県]]や、[[熊本県]][[天草]]地方の郷土料理。[[中華人民共和国|中国]][[福建省]]の[[福建料理]]をベースに長崎県[[長崎市]]で考案され、九州の豚骨ラーメンにも影響を与えた。
* [[太平燕]] - [[熊本県]]中部の郷土料理。中国福建省[[福州]]の福州料理を元に、熊本県[[熊本市]]で考案された。
 
{{DEFAULTSORT:とんこつ}}