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江戸時代の初期から行われた。[[仙台藩]]・[[加賀藩]]の[[塩]]、[[盛岡藩]]の[[紫根]]、[[会津藩]]・[[米沢藩]]の[[蝋|漆蝋]](漆の実を原料にした蝋)などがある。
 
江戸時代中期以降になると、[[藩政改革]]の一環として採用された。[[大坂]]・[[江戸]]などの中央市場での米価の低下が深刻化し、[[新田開発]]による耕地の増大や[[年貢]]増徴による収入の増加も頭打ちとなった。そのために[[年貢米]]以外の収入源の開発・育成が急務となったからである。最も多いのは[[紙]]の専売である。[[長州藩]]・[[岩国藩]]・[[徳山藩]]・[[津和野藩]]・[[松江藩]]、[[広島藩]]・[[宇和島藩]]・[[土佐藩]]・[[水戸藩]]などで実施された。東北地方の諸藩の[[漆]]・[[蝋|漆蝋]]、西南諸藩の[[ハゼノキ|櫨]](染料・用材)・[[ハゼノキ|櫨蝋]](櫨の実を原料にした蝋)、[[姫路藩]]の[[木綿]]、[[徳島藩]]の[[アイ (植物)|藍]]、[[薩摩藩]]の[[砂糖]]などがある。この他、[[鉄]]・[[銅]]・[[真鍮]]などの金属や[[石炭]]、[[繰綿]](綿花から綿実を除去したもの)・[[木綿]]・[[生糸]]などの衣料原料、[[青莚]](せいえん・あおむしろ、[[シチトウ|七島藺]]で作る[[畳]])、[[茶]]・[[タバコ]]などの嗜好品も対象となる場合もあった。
 
しかし、多くの場合領民への作物の強制的な生産割当や安価な価格による強制買上につながった事から、専売制に反対する[[一揆]]も各地で起こっている。