「ミズタマカビ」の版間の差分

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== 分類 ==
ミズタマカビ属には十数種が記載され、実際には数種あると見られるが、いずれもその姿はよく似ている。''P. crystallinus''が最も普通の種である。この種は胞子嚢胞子が楕円形であり、その点で見分けが簡単である。それ以外の種はほとんどが球形の胞子を作る。胞子嚢柄などの形質は非常に単純で特徴を掴みづらい上、大きさには変化が多く、分類には混乱が見られる。
 
[[小胞子嚢]]などを作らないので、[[ケカビ科]]に含める説もあるが、胞子嚢がそのままはずれるという独特の特徴などから、その点で共通する''Piraila''と''Utharomyces''の2属と共に独立の科とすることが多かったミズタマカビ科には他にそれぞれ1種のみを含む2属があり、いずれも糞に生息する。し、胞子のう全体が外れる仕組みになっているが、胞子のうを打ち出すのはミズタマカビ属だけで、あとの2属では、胞子のう柄がひょろひょろと長く伸びて、糞から離れたところへ胞子をくっつけようとする。''Piraila''は温帯に多く、''Utharomyces''は熱帯性で、日本では動物園の獣糞から見つかった記録がある。
 
*分類
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:''Piraila''
:''Utharomyces''
 
ただし分子系統のデータからミズタマカビと''Utharomyces''がごく近いのに対して''Piraila''はこの両者からは遠いとの判断が出ており、先の2属のみをこの科にまとめる見解が出ている。
 
== 参考文献 ==