「オイルポンプ」の版間の差分

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エンジン内部の[[油圧]]は[[エンジンオイル]]の[[油温]]と[[粘度]]によってかなり大きく変化する。オイルが低温で、エンジン回転数が高い場合には油圧が大幅に上昇する。油圧は最大4バールにも達するため、[[オイルポンプ]]には極端に高い油圧の際には[[オイルパン]]側にオイルを逃がすための[[リリーフバルブ]]が設けられている。このリリーフバルブは[[オイルフィルター]]内部に設けられることもある。<ref>{{cite web|url=http://www.aa1car.com/library/2005/us020516.htm|title=Oil Pumps & Engine Lubrication|publisher=AA1Car|author=Larry Carley|date=2005|accessdate=2006-11-13}}</ref>
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オイルポンプにはストレーナーが一体になっているものもある。ストレーナーはオイルポンプ上流側に設置され、ワイヤーメッシュ製のスクリーンが設けられている。オイルパンから吸い上げられたオイルからここで大きめの異物を捕え、オイルポンプを通りオイルフィルターで濾過されてエンジン各部へと送られる。従来、ストレーナーはメッシュが露出し吸い込み口はその内側にあったが、近年は吸い込み口を付けたカバーをストレーナーに設置することで、オイルパン底面に吸い込み口を近づけエア吸い込みを防止している<ref name="jsae-pt74">社団法人 日本自動車技術会『自動車技術ハンドブック<設計(パワートレイン)編>』p.74</ref>。また、近年は軽量化を目的にストレーナーを従来の板金製から樹脂製に置き換える動きも盛んである<ref name="jsae-pt74"/>。
 
なお、黎明期のエンジンの中にはこのような自動的に駆動するオイルポンプを備えておらず、ドライバーが手動でオイルタンクからエンジン内部にオイルを送る必要があった車種も存在した。代表的な例が[[サイドバルブ]]エンジンの[[ハーレー・ダビッドソン]]と、日本でライセンス生産された[[陸王]]である。ハーレーは[[第二次世界大戦]]の軍用仕様(ハーレーダビッドソン・WL)、陸王はモデル末期のRT-2から自動式のオイルポンプに変更されたが、こうした機構が備わる前はエンジンを壊さないために適切なタイミングでオイルを圧送する必要があり、ライダーの熟練度が問われる車両であった。
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*[[ウォーターポンプ]]
 
==脚注・出典==
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