「SENDAI光のページェント」の版間の差分

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自治体等からの[[補助金]]がある<ref name=kahoku061212/>ものの、運営資金の半分以上を企業からの[[寄付]]と市民からの[[募金]]によって賄っている。光のページェント期間中に市内の各地に専用の募金箱が設置される他、期間外においても、街頭募金や募金ライブイベントがある。また、飲料1本に付き設置者と自販機管理会社が1円ずつ計2円を募金する仕組みになっているユニークな自動販売機がある。
 
実行委員会を中心に市民ボランティアが開催するイルミネーション・イベントとしては先駆例であり、かつ、20年以上も市民主体の体制を維持しているため、[[神戸ルミナリエ]]を初めとする日本国内や[[アメリカ合衆国|アメリカ]]など海外からの問い合わせや視察を受けており、イベント運営方法や資金集めの[[ノウハウ]]などを各地に伝える活動も行っている<ref name=YNP-SPoS>[http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/shikakenin/sh20080105.htm 仕掛け人たち 第1部 地域おこし (1) みんなが輝く「光の杜」]([[読売新聞]] 2008年1月5日)</ref>。例えば、仙台市の[[姉妹都市]]であるアメリカ合衆国・[[リバーサイド (カリフォルニア州)|リバーサイド市]]の[[:en:Mission Inn|ミッション・イン]]周辺で開催される「光のフェスティバル」(''the Riverside Festival of Lights'') は、SENDAI光のページェントの影響を受けて始まった<ref>[http://www.justmystage.com/home/orangeclub/siryou/50th_anniversary_gala_ceremony_participating_tour_report.pdf 仙台・リバーサイド姉妹都市提携50周年記念行事に参加して](仙台リバサイド交流連絡会)</ref>。なお、[[サンタクロース|サンタ]][[パレード]]を開催している縁から、20周年にあたる[[2005年]]([[平成]]17年)には、[[サンタクロース村]]がある[[フィンランド]]・[[ロヴァニエミ|ロヴァニエミ市]]が主催する[[サンタクロース村#クリスマスシティネットワーク|クリスマスシティネットワーク]]に仙台市が加盟した。
 
[[2008年]](平成20年)より、期間中のケヤキのイルミネーションを[[バイオマス]][[発電]]による[[グリーン電力証書|グリーン電力]]によって100[[パーセント|%]]まかなっている<ref name="senkei359">[http://sendai.keizai.biz/headline/359/ 「SENDAI光のページェント」開幕迫る-屋外スケートリンクも新登場](仙台経済新聞 2008年12月9日)</ref><ref>[http://www.tohoku.meti.go.jp/enetai/energy/shin_ene/081031_lightup.pdf グリーン・クリスマス・ライトアップ施設・イベント等の一覧]([[経済産業省]]東北経済産業局 2008年10月31日)</ref>。[[2009年]](平成21年)からは総電球数の1/3(約20万球)を消費[[電力]]が[[白熱電球|白熱球]]の約1/10である[[発光ダイオード|LED]]に置換し<ref name="kahoku091201">[http://www.kahoku.co.jp/news/2009/12/20091201t15031.htm 温かに仙台色LED ページェントで12日デビュー]([[河北新報]] 2009年12月1日)</ref>、<!--2008年は32,000[[キロワット時|kWh]]だったが<ref name="senkei359"/>-->17,000[[キロワット時|kWh]]<ref>[http://www.sendaihikape.jp/0101about.html 2009SENDAI光のページェントの取り組み]</ref>まで使用電力を削減した。
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| 4=光のページェントの電飾がなされた定禅寺通 - 春日町交差点から西方向(2005年12月)。葉が茂っている夏季の樹形に似た輪郭で電飾が光る。
}}
[[ファイル:View of Sendai Pageant of Starlight from Sendai Mediatheque(2008).JPG|thumb|250px|[[せんだいメディアテーク]]から東方向の様子(2008年12月)。おおむね[[落葉性|落葉]]しているため、上から眺めても電飾が見える。]]
{{Vertical_images_list
|幅= 200px
| 1=Nakanoshima-Illumination-Street-2006-01.jpg
| 2=【比較】[[大阪市]]・[[OSAKA光のルネサンス]](2006年1月)。落葉し切らないため、幹沿いにしか電飾出来できず、また、葉が邪魔して上から電飾を見づらい。
| 3=NIIGATA光のページェント1.jpg
| 4=【比較】[[新潟市]]・[[NIIGATA光のページェント]](2004年1月)。ケヤキ1本あたりの電球数が、仙台と新潟では大きく異なる。
}}
=== 電球・LED ===
電飾に使われている[[電球|豆電球]]は、実行委員会と電球メーカーが共同開発したものである。実行委員会では、この豆電球のことを「スターライトリーフ」(光の葉)と呼んでいる。この豆電球は、SENDAI光のページェント以外では、[[東京ディズニーリゾート]]でも使用されていた(同リゾートでは2008からLEDLEDに変更されている)、旧電球の製作会社は2009年倒産。期間中、1つの「スターライトリーフ」を点灯するためには125円かかるという(単純計算で、80万個使用すると約1億円の費用がかかる)。なお、豆電球は[[白熱電球]]であるため[[発光]]時に[[発熱反応|発熱]]するが、ページェントが行われる夜間は気温10[[セルシウス度|℃]]以下になり、また、電飾の重量も軽いため、[[植物学]]の専門家がケヤキの成長に影響はないだろう<ref>[http://www.kahoku.co.jp/busi/pageant/history.html PAGEANT HISTORY](河北新報 「2009 SENDAI 光のページェント応援プロジェクト」)</ref>との見解を示している。
 
2009年(平成21年)には、総電球数の1/3(約20万球。定禅寺通の[[西公園通]]~[[晩翠通]]の間)を、軽量で発熱量が小さく、かつ、[[電力量|電力消費量]]が「スターライトリーフ」の約1/10である[[発光ダイオード|LED]]に置換した<ref name="kahoku091201"/>。このLEDの[[商品名]]は「SENDAI光のページェント」であり、実行委員会とメーカー([[日亜化学工業]])とが4年をかけて共同開発した<ref name="kahoku091201"/>。単価は「スターライトリーフ」の約4倍で、導入経費は約1000万円となる<ref name="kahoku091201"/>。
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他方、仙台の場合は[[12月]]にはケヤキの落葉がほぼ終わっているため、幹や枝沿いの他に、枝と枝の間の空中にも電飾コードを渡すことが出来る。そのため「夏季に葉が生い茂っている状態のケヤキの形」のように見える。また、概ね落葉しているために、上から眺めても電飾が見える(暖かい地方では、この時期に落葉し切っていないため、上から見ても葉が邪魔して電飾はほぼ見えない)。上からの観賞が可能なことによってSENDAI光のページェントは、[[仙台七夕]]と関連付けもあって「地上に舞い降りた[[天の川]]<ref name=f92/>」との形容がなされ、また、沿道のビルの上階に位置する[[レストラン]]などが上からの眺めを売りにした観光ディナーブランを設定したり、[[セスナ機]]や[[ヘリコプター]]によるナイトフライトが観光商品として成立したりしている。
 
この電飾法は、樹木1本あたりの電球数を増加させるため、迫力は出るもののコストが高い。樹木の大きさが異なるが、同様にケヤキ並木に電飾している仙台(2006年)と新潟の[[NIIGATA光のページェント]]とを比べると、電飾設置ケヤキ本数が仙台約220本、新潟210本で同程度なのに対し、電球総数は、仙台約70万、新潟約26万と、SENDAI光のページェントが3倍近く多くなっている。
 
=== 電飾される並木道の特性 ===
定禅寺通では、上記の電飾法がなされたケヤキが800mほど連続して4列に密に並び、夏季には緑の[[アーケード]]だったものが、3列の「光の回廊」へと姿を変える。沿道両脇のビルには[[ハーフミラー]]のガラスを使用している建物もあり、反射してさらに光の広がりがある。また、空中に渡っている電飾コードがあるため、風で大きく揺れて、道に立って見ると動的な生きた光の洪水のような印象を受ける。[[脚本家]]の[[内舘牧子]]をして「山火事だ…」と言わしめるほどである<ref>[http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/miyagi/kikaku/053/21.htm 「杜の都のイルミネーション」](内館牧子の仙台だより)</ref>。
 
例年、期間中の0日から数日程度の[[積雪]]がみられるが、積雪があると白い雪にイルミネーションが反射して、道全体がぼうっと夜陰に浮かび上がり、さらに美しさを増す。なお、仙台市がホワイト[[クリスマス]]になる確率は、過去30年で約40%(降雪率。積雪は問わない)である。
 
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=== 年表 ===
*電球数の色分け
:{{Color|#ff0000|80万以上}}
:{{Color|#ff3300|70-79万}}
:{{Color|#ff6600|60-69万}}
:{{Color|#ff9900|50-59万}}
:{{Color|#ffcc00|50万未満}}
{| class="wikitable" style="text-align: left; font-size:small;"
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