「郡山堀」の版間の差分
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'''郡山堀'''（こおりやまぼり）は、[[仙台藩]]・[[陸奥国]][[名取郡]][[郡山村]]（現・[[宮城県]][[仙台市]][[太白区]]
== 経路 ==▼
{{座標一覧}}
太白区根岸町付近の[[広瀬川 (宮城県)|広瀬川]]に設けられた郡山堰（{{ウィキ座標|38|14|17.4|N|140|53|13.6|E|region:JP|地図|name=郡山堰}}）から取水され、すぐに[[サイフォン]]で[[木流堀]]の下をくぐる（{{ウィキ座標|38|14|11.3|N|140|53|12.1|E|region:JP|地図|name=南流する郡山堀が、東西に流れる木流堀の下をサイフォンで通過する地点}}）。
その先では[[暗渠]]となり（{{ウィキ座標|38|14|10.3|N|140|53|12.3|E|region:JP|地図|name=暗渠の始点}}）、市道長町北町西裏1号線<ref>仙台市道太白404号・長町北町西裏1号線（最小幅員4.75m、最大幅員9.60m、延長500.4m）</ref>に沿って南下したのち東に向きを変え、市道原町広岡線<ref>仙台市道太白2309号・原町広岡（その2）線（最小幅員21.27m、最大幅員36.31m、延長2101.3m）</ref>（旧[[奥州街道]]、旧[[国道4号]]）と交差し（{{ウィキ座標|38|13|55.3|N|140|53|10.6|E|region:JP|地図|name=郡山堀と旧・奥州街道（旧・国道4号）との交差部（「長町中橋」跡）}}）、市道長町町東線<ref>仙台市道太白745号・長町町東線（最小幅員3.50、最大幅員13.14m、延長1036.0m）</ref>に沿って東流して、本流は[[宮城県立聴覚支援学校]]脇（{{ウィキ座標|38|13|40|N|140|53|27.6|E|region:JP|地図|name=暗渠の終点}}）から開渠に戻る。
本流は南へ東へと流れながら分流がいくつか枝分かれし、東郡山排水樋門ゲートでふたたび広瀬川に合流する（{{ウィキ座標|38|13|3.9|N|140|54|34.9|E|region:JP|地図|name=東郡山排水樋門ゲート（広瀬川との再合流部）}}）。「天王掘」と称される分流は一部が暗渠化されているが、[[仙台市立東長町小学校]]脇を流れるなどし、旧[[笊川]]と合流して[[名取川]]に注ぐ（{{ウィキ座標|38|12|32.4|N|140|54|25.4|E|region:JP|地図|name=旧笊川と名取川との合流部}}）。
== 流路における研究 ==
[[名取郡]]を南北に貫く奥州街道沿いに[[1612年]]（[[慶長]]17年）12月に設置された[[長町宿]]は、2つの村にまたがっており、以下のように南北に分かれた<ref>仙台市史「通史編3 近世1」308頁～309頁</ref><ref name="hirosegawa-net">[http://www.hirosegawa-net.com/100sen/sita_012.php 郡山堀]（仙台市「[http://www.hirosegawa-net.com 広瀬川ホームページ]」）</ref><ref>仙台市史「通史編3 近世1」305頁</ref><ref>{{PDFlink|[http://www.city.sendai.jp/shimin/kusei/jyukyohyoji/pdf/pdftizu/s43naga.pdf 長町（昭43）]}}（仙台市「[http://www.city.sendai.jp/shimin/kusei/jyukyohyoji/index.html 仙台市の住居表示実施状況]」 2.実施地区名一覧《実施年降順》）</ref>。
{| class="wikitable" style="text-align: center;"
![[江戸時代]]～<br />[[郡区町村編制法]]
![[1915年]]（大正4年）<br />[[町制]]施行
![[1968年]]（昭和43年）<br />[[住居表示]]実施
|-
|名取郡[[根岸村]]・北長町 || 名取郡長町[[小字|字]]北町 || 仙台市長町一丁目
|-
|名取郡[[平岡村]]・南長町 || 名取郡長町字南町 || 仙台市長町三丁目
|}
幕末に開削された郡山堀は上の表の南北の[[町丁]]の間を通っており、交差する奥州街道には長町中橋がこの郡山堀に架かっていた<ref name="hirosegawa-net"/>。なぜ南北の町丁の間に郡山堀を開削したのかは不明であるが、長町宿では南北の町の維持費は各々属する村の負担となっていたため、片方の町だけに通すと堀や橋の維持費も片方だけに負担が偏るという事情もあった。
また、郡山掘の流路は自然地形の傾斜を考慮して開削されたのは当然だが、流路の一部が[[郡山遺跡]]第二期[[官衙]]東縁や[[北目城]]址の周囲を囲むように開削されており、過去の[[遺構]]を利用したのではないかとの指摘もある<ref name="lovehirokouza">[http://www.stks.city.sendai.jp/citizen/WebPages/hachihonmatsu/article/kouza18/lovehirokouza/lovehirok.htm 市民企画講座 Loveな ひろせがわ「知られざる郡山堀」]（仙台市中央市民センター）</ref>。
== 脚注 ==
{{脚注ヘルプ}}
{{Reflist}}
== 関連項目 ==
* [[郡山遺跡]]
* [[長町副都心]]
== 外部リンク ==
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