「キャラクターデザイン」の版間の差分

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特撮テレビ番組などはその[[マーチャンダイジング]]によって大部分の収益を稼ぎ出す構造になっており、そのメインスポンサーである玩具メーカーの社内もしくは関連デザイン会社の[[玩具デザイナー]]が企画段階から商品展開を見越した形で、メインのキャラクターや登場するメカニックなどのデザインを行うことが多い<ref>ただしこの傾向は、企業グループ内にデザインセクションを持つ[[バンダイ]]の提供する作品に事実上限定される。[[タカラ (玩具メーカー)|タカラ]]や[[トミー]]はそもそも社内にデザイナーを置いてのデザインワークにバンダイほど力を入れてはおらず(これは両社が合併して[[タカラトミー]]となった後も変わっていない)、スポンサーとなった作品でも玩具用ギミックの提示に留まっていることがほとんどである。</ref>。
 
なお[[東映]]製作の特撮作品、特に1970年代後半以降の作品では、キャラクターデザインとしてクレジットされるデザイナーは主に敵側のキャラクターの衣装や着ぐるみ(そして敵側の各種メカニックや小物など)を担当していた。これは前述の通り、番組のスポンサーであるバンダイ({{jdate|[[1983}}年]]([[昭和]]58年)までは子会社だったポピー)のデザイン部門に所属するデザイナーがマーチャンダイジングも考慮してヒーロー側のデザインを担当するのが規定路線である(これは現在でも同じである)と共に、その名前を番組中ではクレジットしないことも慣例化していたためである。なお21世紀に入ってからは、そのデザイン部門が発展した[[プレックス|PLEX]]の名前が明記されるケースも多い。また劇中の設定やガジェット、担当するデザインに合わせて、その名称(肩書)がより細かく明記されることも多くなっている<ref>例としては平成仮面ライダーシリーズに良く見られる「クリーチャーデザイン」など。この場合、キャラクターデザインは石森プロ所属のデザイナーとされることが多いが、実際にはプレックスとの共同作業である。</ref>。
 
=== 主な特撮キャラクターデザイナー ===
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上述のとおり、キャラクターデザインの担当者は'''キャラクターデザイナー'''と呼ばれる。
=== アニメ ===
{{jdate|[[2011}}年]]([[平成]]23年)現在では作品の制作スタッフの当該職名としてクレジットされるが、歴史的に見れば、1970年代までは基本的には作画職の範疇に含まれ別途クレジットがされることはなかった。{{jdate|[[1973}}年]]([[昭和]]48年)に放映された『[[ゼロテスター]]』のスタッフロールにて、[[日本]]では初めて箕輪宗廣に「キャラクターデザイン」のクレジットが与えられた。
 
アニメオリジナル作品の場合は造形も含めた全てを一からデザインするが、漫画原作がある作品や漫画家やイラストレーターが「キャラクター原案」を担当した作品においても、キャラクターデザイナーはアニメ制作にとって必要不可欠である。後者の場合、キャラクターデザイナーは集団制作であるアニメで重要な「多くのアニメーターが描写可能」な設定画の制作という、作品の出来不出来の一端を直接左右する重責を担うことになる。また、アニメーター出身のキャラクターデザイナーである場合、キャラクターデザイナー自身もシリーズの一部回の原画・作画の担当や[[作画監督]]などを兼任し、こちらでもクレジットされることが多い。