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== 原油代替としてのオイルサンド ==
世界中に埋蔵されているオイルサンド、オイルシェールから得られる重質原油は約4兆[[バレル]]で通常原油の2倍以上と推定されており、[[石油]][[燃料]]代替資源として注目を浴びている。オイルサンドから1バレルの重質原油を得るためには、数トンの砂岩を採掘し、油分([[ビチューメン]])を抽出する必要があり、大量の廃棄土砂([[産業廃棄物]])が発生する。従来の原油と比較して生産コストが高く、さらに廃棄土砂の処理に多額の費用がかかるため、長い間不採算の資源として放置されていた。かつて[[第2次世界大戦]]中、石油資源の枯渇した日本軍部が[[満州]]のオイルサンド採掘に取り組んだこともあり、1970年代の[[オイルショック]]の際には日本の[[国家プロジェクト]]としてオイルシェール生産プラント実験が行われた<ref>週間ダイヤモンド 2008年6月28日号</ref>。カナダ・アルバータ州では現在2000年代以降の油価高騰が起こる数十年前より大規模な露天掘りが行われ、カナダ原油生産の相当部分を占めるようになった。一方、ベネズエラでは地下に埋蔵があるため通常原油のように坑井を通して採掘される。
==地球温暖化問題とオイルサンド==
[[気候変動枠組条約]]締約国であるカナダにおける[[地球温暖化]]ガスの排出量は、[[京都議定書]]の目標年である2008年から2012年の間に1990年比で30%近くの大幅な増加が見込まれている。この増加の要因の一つには、オイルサンドの生産、精製の工程で生じる温暖化ガスの相当量が排出量にカウントされることにあり、オイルサンド自体が地球温暖化問題を通じてネガティブな資源として注目を浴びるようになった。なお、カナダは2011年12月に開かれた第17回気候変動枠組条約締約国会議(COP17)において、京都議定書からの離脱を表明している<ref>[http://www.sankeibiz.jp/macro/news/111214/mca1112140502008-n1.htm ]カナダ、京都議定書を「障害」と批判。正式に脱退表明、締約国で初](Sankei Biz 2011年12月14日)2012年1月7日</ref>。
 
== 世界の分布 ==