「太田哲也」の版間の差分

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その時にオフィシャルが来たから、外に出してもらった。それからは、怖くて太田選手を見れなかった。危険な状態なのはわかってるけど、振り返る勇気がもうなかった。ただもう、誰か早く何とかしてやってくれって思ってたし、そこまでやればドクターなりレスキュー隊が来て、「あとは任せて下さい」って、してくれるのかなあっていうイメージだった。
 
だけど、救急車は来ないし、オフィシャルはドライバーに適切な処置が出来るような感じじゃなかったし、凄く遅く感じましたね。ボクにしてみたら、「えっ、この状況は何なの?」って。まるでみんな(オフィシャル)はあきらめちゃってて自分一人が必死になってるような孤独感みたいなものがあって、そのギャップの大きさで理性を失ったみたい。レスキューカーのリアに消火器が積まれてるのに、ゲートが開いてなくて取れない。車内のオフィシャルは無線でしゃべってるだけて開けてもくれない。それでレスキュー力ーを蹴っちゃったんです。そしたらかけつけてきたオフィシャルにそれをとがめられた。そのオフィシャルもドライバーを助けるのが先なのに、蹴ったことに対して何か言い続けていて「その件に関してはわかったから、とにかく太田さんを何とかしてやってくれ」って、やりとりをしました。そのオフィシルが、何であの状況でそのことに凄くこだわったのが、冷静になった今でもよくわからない。現場で「このままじゃ済ませられないよ」って言われて、その後、丁寧にグリッドまでオレを迎えに来たん一緒に大会事務局まで行って事情を説明したんです。まあ、後日になって主催者から「逆にお礼をしなきゃいけないのに申し訳なかった」という電話を頂いて、その件に関してはもう納得しているんですけどね。
 
=== その後 ===