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de:Förster-Resonanzenergietransfer(10:00, 2. Dez. 2011‎ )の図より
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== 消光機構 ==
 
[[Image:Fig1.gif|thumb|ドナー発光と消光剤吸収のスペクトルの重なり]]
====フェルスター機構====
エネルギーがドナーとアクセプター間で非輻射的に(フォトンの吸収や放出を伴わずに)移動する機構はいくつかある。[[フェルスター機構]](FRETまたはFET)は、ドナーが励起状態である間にエネルギー移動が起こるもので、それゆえ動的な消光機構である。FRETはドナーとアクセプターの遷移双極子間の古典的な双極子-双極子相互作用に基づき、ドナー-アクセプター距離'''''R'''''に大きく依存しており、1/'''''R'''''<sup>6</sup>に比例して減衰する。FRETは、ドナーとアクセプターのスペクトルの重なりと、ドナーとアクセプターの遷移双極子モーメントの相対配向にも依存している。FRETは距離が100Å以下で起こる。
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Image:FRET-Spin.svg|フェルスター機構
[[Image:Fig1.gif|thumb|ドナー発光と消光剤吸収のスペクトルの重なり]]
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====デクスター機構====
[[デクスター機構]](交換もしくは衝突エネルギー移動とも呼ばれる)はもう一つの動的な消光機構である。デクスター機構によるエネルギー移動は、e<sup>−'''''R'''''</sup>とともに減衰する短距離現象で、ドナーと消光剤の分子軌道の空間的な重なりに依存する。多くのドナー(蛍光色素分子)-アクセプター(消光剤)の系では、フェルスター機構がデクスター機構以上に重要である。フェルスター機構とデクスター機構ともに、色素の吸収スペクトルと蛍光スペクトルの形は変わらない。