「宿屋の富」の版間の差分

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[[神田 (千代田区)|神田]]馬喰町<ref>現在の[[中央区 (東京都)|中央区]][[日本橋馬喰町]]。</ref>〔上方版『高津の富』では[[船場 (大阪市)|北船場]]大川町<ref>現在の[[中央区 (大阪市)|中央区]][[北浜]]4丁目。</ref>。以下〔 〕内は『高津の富』での表現〕の、とあるはやらない宿屋にやってきた男。
 
入ってくるなり「千両箱の使い道に困って漬物石に使っている」などと物凄い事を物凄い勢いで吹きまくる。ここの主人も人のいいもので、男の話をすっかり信用して、宿屋の副業として取り扱っている富くじの売れ残った最後の一枚を買ってくれるよう頼み込んだ。
 
値は一枚一分で、二番富でも五百両。一番富なら何と千両。「金が邪魔でしょうがない」と言うのを無理に拝み倒し、何とか札を買ってもらう。
 
その上、『'''当たったら半分もらう'''』という約束まで取り付けてしまった。