「分子マシン」の版間の差分
削除された内容 追加された内容
編集の要約なし |
編集の要約なし |
||
4行目:
大きく分けて、生体分子マシンと人工（合成）分子マシンがある。
'''生体分子マシン'''は生体内に存在するタンパク質で、[[分子モーター]]とも呼ばれる。方向性のある動きによってなんらかの機能を発現する。▼
▲生体内に存在するタンパク質で、方向性のある動きによってなんらかの機能を発現する。
*[[ATP合成酵素]]
**タンパク質複合体が回転しながらATPを合成する
*[[ミオシン]]
**[[アクチンフィラメント]]の上を直線運動し、筋肉の収縮運動の元となる
*[[キネシン]]、[[ダイニン]]
**[[微小管]]の上を直線運動し、細胞内での物質輸送を担う
'''人工分子マシン'''は[[有機化学]]的に合成された分子マシン
▲[[有機化学]]的に合成された分子マシン。光、熱、[[pH]]変化などの外部刺激に応じて分子の構造が変化する。[[ロタキサン]]や[[カテナン]]といった[[超分子]]的モチーフを用いたものや、[[二重結合]]周りの[[cis-trans異性化]]を用いたものなどが作られている。
*分子シャトル
**[[ロタキサン]]を用い、pH変化、光照射などによって環状部位がひも状部位の上を前後に動く。
*分子ローター
生体分子マシンは、複雑に形作られたタンパク質ユニット間の相互作用による、高度に洗練された動きや生体内での機能を持つものである。それに対し、人工分子マシンは有機合成的に作られているために比較的シンプルな構造を持っていて、実用的な機能を持つものはほとんどなく、発展途上の研究分野である。
==外部リンク==
*
**[http://www1.accsnet.ne.jp/~kentaro/yuuki/rotaxane/machine.html [[category:化学|分子マシン]]
[[category:分子生物学|分子マシン]]
| |||