削除された内容 追加された内容
m編集の要約なし
m編集の要約なし
4行目:
'''フレット'''(''fret'')は、ある種の[[弦楽器]]が持つ構造で、[[ネック]](棹)にある突起であり、弦の出す音の高さを変えるための仕組みのひとつである。撥弦楽器に多いが、擦弦楽器にも見られることがある。一般にフレットと呼ぶが、[[琵琶]]では柱(じ)と呼ぶ。
 
近現代の洋楽器では、フレットは指板にはめ込まれた金属の帯である。古楽器や非西洋の楽器ではネックの周りに弦を巻き、フレットとしていする場合もある。
 
フレットを持つ楽器では、弦を押さえると、弦の振動する長さは、押さえた指の位置から最もブリッジ寄りのフレットとブリッジとの間に制限される。
11行目:
一方、フレットがあると、フレットの位置によって決まる調律法に縛られてしまう。それでも、ある程度の微調整は可能である。弦を横に引くと張力が増して音が高くなる。この技法はロック及びジャズのギタリストが用いるし、[[シタール]]など、インド音楽文化圏の弦楽器では極めて重要である。フレットが高い楽器では、弦を押す力で音程を調節することができる([[琵琶]]参照)。ブリッジ側に弦を引くこともでき、音程が下がる。逆に糸巻き側に引くと音程が上がる。また、[[エレキギター]]では、[[トレモロ・ユニット|駒の側に弦の張力を変化させて音の高さを変える機構を持っているもの]]がある。しかし、大幅に張力を変えられるシタールなどを除いては、音程をコントロールできる幅はフレットのない楽器には及ばない。
 
近現代の西洋弦楽器のフレットは、一般に[[十二音平均律]]に調律されている。即ち[[オクターブ]]を12個の半音に分け、それぞれの周波数比が同一になるようになっている。隣り合った二つの半音の周波数比は <math>\sqrt[12]{2}</math> (約 1.059463 )であり、理論的にはフレットもその間隔で並び、12番目のフレットは弦を二等分する場所にくる。実際には、弦を押さえる時の張力増加を見込んで若干糸巻き側になる。
 
== 現代 ==