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'''サナト・クマーラ'''、サナット・クマラ、サナト・クマラ(Sanat Kumāra)[[ヒンドゥー教]]の神話・説話に登場する賢人にして、[[ブラフマー]]の精神から生まれた四人のクマーラ([[チャトゥルサナ]])の一人である。近代の[[神智学]]に由来する教義、すなわち[[アリス・ベイリー]]、[[チャールズ・ウェブスター・リードビーター]]、[[ガイ・バラード]]、[[エリザベス・クレア・プロフェット]]、そして[[ジェラルディン・イノセンテ]]の教えによれば、サナト・クマーラは、地球と人類の主もしくは摂政とみなされる進歩した存在である<ref> [http://ascension-research.org/sanat.html Image of Sanat Kumara shown above taken from Ascension Research Center website (Image is originally from the Church Universal and Triumphant):]</ref>
 
ある人達から信じているのは、彼が別の世界からの[[アセンデッドマスター]]と奉仕者によって構成され、地球における高度な霊的進化のために行動をともにする、[[グレート・ホワイト・ブラザーフッド]]の創立者であることである。
[[不朽の智恵]](神智学に端を発する)では、サナト・クマーラは、1850万年前に金星から、地球のロゴス(地球の創造主、神)の、物質界における反映の任を司るためにやって来たとされる(詳細は後述)。
 
この「光の同胞団」のための本拠地は、現在[[モンゴル]]の[[ゴビ砂漠]]上空のエーテル界にある[[シャンバラ]]と呼ばれる物質的な都市に設立された<ref>Schroeder, Werner ''Ascended Masters and Their Retreats'' Ascended Master Teaching Foundation 2004. Describes the founding of Shamballah by Sanat Kumara</ref>。
==ヒンドゥー教とジャイナ教におけるサナト・クマーラ==
ヒンドゥー教の宗教文書『[[チャーンドーギヤ・ウパニシャッド]]』7章では[[リシ]]・[[ナーラダ]]との対話篇が記述されている。[[ジャイナ教]]では神である{{要出典|date=2010年2月}}。後述の神智学的観点の影響を受けた人々の主張によれば、ひとを引き付け、全ての信仰信条の人々を団結させるサナト・クマーラのための神殿は[[スリランカ]]の[[カタラガマ]]にある聖地に位置している<ref>[http://kataragama.org/dakshinamurti.htm Sanat Kumâra and the Kataragama Pâda Yatrâ]</ref>。サナト・クマーラとは[[サンスクリット語]]で「永遠の若者」を意味する。『[[ラーマーヤナ]]』でも彼の名やエピソードが挙げられ<ref>[[阿部知二]]訳『ラーマーヤナ』河出書房、1966年、11-12頁</ref><ref> [http://www.valmikiramayan.net/bala/sarga9/bala_9_frame.htm Book I : Bala Kanda - The Youthful Majesties Chapter (Sarga) 9]</ref>、『[[シヴァ・プラーナ]]』には「サナト・クマーラ・サンヒター」と呼ばれる部分がある。
 
==不朽の知恵神智学におけるサナト・クマーラ==
サナト・クマーラは、ブラヴァツキー夫人により簡潔に言及された<ref>Blavatsky, Helena Petrovna ''The Secret Doctrine: The Synthesis of Science, Religion, and Philosophy''- Theosophical Publishing House, 1888. Sanat Kumara - Volume I: 89, 457 - 458; Volume II: pages 106, 140, 319, 584</ref>。彼女は彼が、[[キリスト教]]の伝統で[[ルシファー]]や[[堕天使]]と誤解された炎の主達である存在のグループに属すると主張した<ref>Blavatsky, Helena Petrovna ''The Secret Doctrine: The Synthesis of Science, Religion, and Philosophy''- Theosophical Publishing House, 1888. Volume II pp 243 ff</ref>。
=== 概論 ===
サナト・クマーラ(以下、不朽の智恵の記述に従い、サナット・クマラとする)は、[[神智学]]提唱者である[[ブラヴァツキー|H.P.ブラヴァツキー]]により簡潔に言及され、[[キリスト教]]におけるは[[ルシファー]]や[[堕天使]]などと誤解された、炎の主方に属するとされる。<ref>Blavatsky, Helena Petrovna ''The Secret Doctrine: The Synthesis of Science, Religion, and Philosophy''- Theosophical Publishing House, 1888. Volume II pp 243 ff</ref>。後に、[[アリス・ベイリー]]や[[ベンジャミン・クレーム]]などにより、詳細な内容が論述された。
 
彼女である追随者のC.W.リードビーターが、サナト・クマーラを世界の「王」か主であり、神智学の原理を明らかにした[[マハトマ]]たちのグレート・ホワイト・ブラザーフッドの首長であると書いた時に、サナト・クマーラは並外れた卓越性を獲得した<ref>Leadbeater, C.W. ''The Masters and the Path''. Adyar, India: Theosophical Publishing House, 1929 (Reprint: Kessinger Publishing, 1997) Pages 296-299</ref>。
*サナット・クマラは、地球の惑星ロゴス(地球の創造主、神)の、物質界における反映の任を司るために、「大いなる犠牲」として、1850万年前に金星からやって来たとされる。サナット・クマラは、当時から現在までも、[[エーテル体]]を纏っている。
*サナット・クマラは、104人のクマラ方と共に地球に到来された。クマラ方は、炎の天主方などとも呼ばれる。
**105人のクマラ方の内、現在では4人だけが地球に留まっている。即ち、サナット・クマラと、「[[活動の仏陀]] (プラチエカ仏陀)」などと呼ばれるクマラ方の3人とである。
*サナット・クマラは、[[モンゴル]]の[[ゴビ砂漠]]上空の、エーテル界の上位亜界に、地球のエネルギー・センター(中心)、人間における頭頂[[チャクラ]]に相応する「[[シャンバラ]]」を発生させ、そこに住む。
*サナット・クマラが地球にやって来た当時、1850万年前は第3根本人種[[レムリア]]時代の中期であった。
**当時の人類は、動物状態におけるは完成していたが、まだ本当の人間ではなかった。即ち、動物としての魂が宿る器に過ぎず、人間としての魂が宿る器ではなかった。
**サナット・クマラは炎の主方と共に、人間としての進化の道にいる魂を、人間として転生させるために、動物人間であった地上人類の進化を促進したとされる。これにより、地上人類は本当の意味で人間となったのである。
*サナット・クマラは、第4根本人種[[アトランティス]]時代の中期(800~900万年前)、地上人類の進化を更に促進するために、[[秘教的イニシエーション]]のプロセスを地上人類を授ける。
**地上人類における[[秘教的イニシエーション]]は第5段階までであり、それ以上の段階は[[智恵の大師|大師]]におけるイニシエーションである。
**第5段階のイニシエーションを達成した人類は、[[智恵の大師]]と呼ばれる。
*サナット・クマラは、「唯一の[[イニシエーション (秘教)|イニシエーター]]」などとも呼ばれる。
**サナット・クマラは、第3段階以上のイニシエーションを司る。第2段階までは、[[マイトレーヤ (秘教)|マイトレーヤ]]が司る。
 
後代の神智学信奉者のアリス・ベイリーやエリザベス・クレア・プロフェットはさらに進んだ細部の物語を書き加え潤色した。彼はふつう、16才の少年の外観で描かれる。
=== サナット・クマラの称号 ===
サナット・クマラは偉大な導師、地球の救世主であるとみなされている。主要な宗教には、サナット・クマラを見出す事が出来る。
 
==サナト・クマーラの下降と金星からの炎の主==
*[[ヒンドゥー教]]の[[チャトゥルサナ|第1クマラ]]
リードビーターと後代の神智学支持者はサナト・クマーラが1850万年前(A.E.パウエルは1650万年前という計算を示している)に[[金星]]のエーテル界(エリザベス・クレア・プロフェットの団体[[:en:Church Universal and Triumphant|Church Universal and Triumphant]]の教義によれば250万年ほど前のことである)から地球にやって来たと信じている。神智学において、サナト・クマーラが金星からの遠征を計画準備することを助けた存在のことを「炎の主」たちと呼ぶ。より後期の異説ではこの注目すべき「炎の主」に釈迦や世界教師([[ベンジャミン・クレーム]]によれば[[弥勒菩薩]]や[[キリスト]]と相互に関係した存在)を含めている。Church Universal and Triumphantは、サナト・クマーラや「炎の主」たちはそのうえ[[144000|十四万四千]]もの魂を金星から連れてきたと説く。その一方でアリス・ベイリーは数を105だけとしている。
*[[仏教]]の[[大黒天]]
*[[ユダヤ教]]やキリスト教の[[日の老いたる者]]
*[[ゾロアスター教]]の[[アフラ・マズダー]]
*[[スーフィー]]の[[ムスリム]]にて知られている[[アル=ハディル]](緑の人)とも見なされている。
 
サナト・クマーラは偉大な[[グル]]、地球の救世主であるとみなされている。彼の信者は全ての主要な宗教に彼を見る。ヒンドゥー教の[[スカンダ]](カルティケーヤ)、[[仏教]]のブラフマ=サナム・クマーラ、[[ユダヤ教]]やキリスト教の「[[日の老いたる者]]」、そして[[ゾロアスター教]]の[[アフラ・マズダー]]。そのうえ[[スーフィー]]の[[ムスリム]]に知られている[[アル=ハディル]](緑の人)とも見なされている。
時として、世界の天帝などとも呼ばれる。一般的な称号は、「日の老いたるもの者(久しく地球における任を司っているため)」と、「終わり無き真夏の青年(エーテル体という不死の肉体を持ち、16歳の青年として描かれる事が多いため)」との、2つの矛盾した称号である。
 
神智学でのこれらの説明のいくつかでは、金星は太陽系のなかで霊的に最も進歩した惑星とされる。金星のエーテル界に住まう存在たちは、我々よりも何百年も先立って霊的進化にあり、金星の政策委員会は彼らのうちの一人であるサナト・クマーラを我々を指導させるために送り出したと言われている。
== 日本におけるサナト・クマーラ ==
 
神智学の語るところによれば、サナト・クマーラは地球に到着すると、彼の本拠として役立てるためにゴビ砂漠上のエーテル界にシャンバラの都市の建造を指導した。
 
=== サナト・クマラの称号 ===
神智学の宗教的伝統の中で最も一般的だと考えられるサナト・クマーラの称号は「世界の主」である。C.W.リードビーターによれば、「世界の主」としてのサナト・クマーラの義務の一つは、他の太陽系から視察のために来た大使のために宿泊設備を用意し歓迎することである。リードビーターはそのうえサナト・クマーラの他の重要な義務はゴータマ・ブッダによって指揮され、そのうえキリストも参加するウエサク祭(5月の満月)の念入りな儀式に参加することである。そこでは我々の惑星の宇宙的エネルギーを均衡のうちにおくために、「太陽のロゴス」から地球に向けて宇宙的エネルギーが集中される。儀式は南チベットの峡谷で執り行われるといわれている(リードビーターの著書"The Masters and the Path"の口絵には儀式が行われる場所の絵が含まれている)。エーテルを視ることができるなら、この儀式を見ることもできるとリードビーターは書いている<ref>Leadbeater, C.W. ''The Masters and the Path''. Adyar, India: Theosophical Publishing House 1929 (Reprint: Kessinger Publishing 1997)--Fold out picture facing the title page of the book of Buddha performing the Wesak ritual</ref>
 
逆説的に言えば、サナト・クマーラの他の二つの一般的な称号は、「日の老いたる者」(何百年も前から地球にいるため)と「16の夏の若者」(何百万歳であるにもかかわらず、未だに16歳であるかのように見えるため)という二つの矛盾した称号である。
 
彼の称号で別なものは「一人の伝授者」である。リードビーターが''the Masters and the Path'' に書いたところによると、その理由は霊的なイニシエーション(伝授、加入)の第3のレベルに達した対し誰にでも、彼自らイニシエーションの儀式を行うためである。アリス・ベイリーも彼女の著作の中でこれと同じ見解を示している。
 
"[[:en:Ascended Master Teachings|Ascended Master Teachings]]"に賛同する全ての団体では、サナト・クマーラはアセンデッド・マスターとして紹介されている。そのうえAscended Master Teachingsによれば、[[1956年]]に「世界の主」の座を得た仏陀に従い、現在のところ「世界の摂政君主」として知られている<ref>Luk, A.D.K.. ''Law of Life - Book II''. Pueblo, Colorado: A.D.K. Luk Publications 1989. Describes Sanat Kumara and his role in founding the Brotherhood on Earth and passing the office of "Lord of the World" to Gautama.</ref>。
 
==レディマスター・ヴィーナス==
[[:en:"I AM" Activity|"I AM" Activity]]、 [[:en:The Bridge to Freedom|The Bridge to Freedom]]、 Church Universal and Triumphant、[[:en:The Temple of The Presence|The Temple of The Presence]] とその他全ての"Ascended Master Teachings"の団体が信ずるところによれば、サナト・クマーラには神的なる補完者(言い換えれば天上の妻)レディマスター・ヴィーナス<ref> [http://ascension-research.org/venus.html Image of Lady Master Venus shown above taken from Ascension Research Center website (Image is originally from the Church Universal and Triumphant):]</ref>
 
、[[ニューエイジ]]の「愛の[[女神]]」がいる"<ref> Booth, Annice ''The Masters and Their Retreats '' Summit Lighthouse Library June 2003, Summarizes the beliefs about Sanat Kumara by The I AM Activity, The Bridge to Freedom, and The Summit Lighthouse</ref>。彼女はふつう、16才の外観の少女として描かれる。
==智慧の大師==
"I AM" Activity、 The Bridge to Freedom、 Church Universal and Triumphant、The Temple of The Presence no 教義によれば<ref>Shearer, Monroe & Carolyn ''I AM Adorations, Affirmations & Rhythmic Decrees'' Acropolis Sophia Books and Works 1998. Refers also to the other six Kumaras that assist Sanat Kumara</ref>、例えば[[イエス大師]]、[[サンジェルマン伯爵]]、[[クートフーミ]]といった智慧の大師たちは、サナト・クマーラとゴータマ・ブッダの統率のもと、この惑星の[[スピリチュアル・ハイアラーキー]]のために働いている。多くの神智学信奉者は「大師」たちが、地球文明を絶えずイニシエーションのより高いレベル(霊的意識のレベル)へと進歩させるための「大師たちの計画」を進行させるため、七つの光線([[:en:Seven rays]])の宇宙的力を活用していると信じている。こうした信仰の体系の支持者が信じることの一つは「智慧の大師」たちがグレート・ホワイト・ブラザーフッドとして団結しているということである<ref>''The Great White Brotherhood in the Culture, History and Religion of America''. Summit University Press 1975</ref>。
 
==地球の精神と太陽のロゴスの声明==
神智学信奉者のA.E.パウエルはサナト・クマーラが地球の精神(様々な宗教で知られた[[ガイア]]やヒンドゥー教の[[プリティヴィー]]のような女神に相当する)と絶えず[[テレパシー]]で報告を行っていると書いている。リードビーターとアリス・ベイリーは太陽のロゴス(神智学信奉者から太陽の意識と同一視される存在)と絶えずテレパシーで報告をしていると書いた。神智学で信じられているところによれば、サナト・クマーラは太陽のロゴスからの七つの光の力をとらえ、人類の霊的進化の指導をする助手達、力を我々に集中する古代の叡智の大師(アセンデッド・マスター)たちに分配している。
 
==レディマスター・ヴィーナス==
[[:en:"I AM" Activity|"I AM" Activity]]、 [[:en:The Bridge to Freedom|The Bridge to Freedom]]、 Church Universal and Triumphant、[[:en:The Temple of The Presence|The Temple of The Presence]] とその他全ての"Ascended Master Teachings"の団体が信ずるところによれば、サナト・クマーラには神的なる補完者(言い換えれば天上の妻)レディマスター・ヴィーナス<ref> [http://ascension-research.org/venus.html Image of Lady Master Venus shown above taken from Ascension Research Center website (Image is originally from the Church Universal and Triumphant):]</ref>、[[ニューエイジ]]の「愛の[[女神]]」がいる"<ref> Booth, Annice ''The Masters and Their Retreats '' Summit Lighthouse Library June 2003, Summarizes the beliefs about Sanat Kumara by The I AM Activity, The Bridge to Freedom, and The Summit Lighthouse</ref>。彼女はふつう、16才の外観の少女として描かれる。
 
==智慧の大師==
"I AM" Activity、 The Bridge to Freedom、 Church Universal and Triumphant、The Temple of The Presence no 教義によれば<ref>Shearer, Monroe & Carolyn ''I AM Adorations, Affirmations & Rhythmic Decrees'' Acropolis Sophia Books and Works 1998. Refers also to the other six Kumaras that assist Sanat Kumara</ref>、例えば[[イエス大師]]、[[サンジェルマン伯爵]]、[[クートフーミ]]といった智慧の大師たちは、サナト・クマーラとゴータマ・ブッダの統率のもと、この惑星の[[スピリチュアル・ハイアラーキー]]のために働いている。多くの神智学信奉者は「大師」たちが、地球文明を絶えずイニシエーションのより高いレベル(霊的意識のレベル)へと進歩させるための「大師たちの計画」を進行させるため、七つの光線([[:en:Seven rays]])の宇宙的力を活用していると信じている。こうした信仰の体系の支持者が信じることの一つは「智慧の大師」たちがグレート・ホワイト・ブラザーフッドとして団結しているということである<ref>''The Great White Brotherhood in the Culture, History and Religion of America''. Summit University Press 1975</ref>。
 
==地球の精神と太陽のロゴスの声明==
神智学信奉者のA.E.パウエルはサナト・クマーラが地球の精神(様々な宗教で知られた[[ガイア]]やヒンドゥー教の[[プリティヴィー]]のような女神に相当する)と絶えず[[テレパシー]]で報告を行っていると書いている。リードビーターとアリス・ベイリーは太陽のロゴス(神智学信奉者から太陽の意識と同一視される存在)と絶えずテレパシーで報告をしていると書いた。神智学で信じられているところによれば、サナト・クマーラは太陽のロゴスからの七つの光の力をとらえ、人類の霊的進化の指導をする助手達、力を我々に集中する古代の叡智の大師(アセンデッド・マスター)たちに分配している。
 
[[縁覚|プラティエーカ・ブッダ]]の中間的な三人組はサナト・クマーラからくるこの力を地球のスピリチュアル・ハイアラーキーに降下させるにあたりブッダを援護する。そのうえ、このブッダたちはもともと金星から来たクマーラたちであると言われる。
 
==ベンジャミン・クレームの見解==
ニューエイジのグル、ベンジャミン・クレームは[[ノルディック・エイリアン]]が[[空飛ぶ円盤]]を操縦してエーテル界に存在すると考えられる金星の文明から操縦してきており、物質界の原子の振動のレベルを遅くするため、彼ら自身の振動レベルを落としてきたという現代的で難解な見解に賛同する。したがって、クレームの追随者はサナト・クマーラと「炎の主」たちが金星から空飛ぶ円盤に乗ってきたと(「炎」は空飛ぶ円盤の排気であるとして言及すると考えられる)、そして金星と、シャンバラはもちろん地球の他の場所、とくに[[ミステリー・サークル|クロップ・サークル]]の現れる地域との間に定期的な往来があると仮定している。
 
== 日本におけるサナト・クマーラ ==
日本語では「サナト・クマラ」「サナート・クマラ」とも表記され、[[ニューエイジ]]の文脈において護法[[魔王尊]]と同一視されることが多い<ref>[[美内すずえ]]『宇宙神霊記 霊界からのメッセージ』学研、1991年など</ref>。魔王尊をまつる[[鞍馬寺]]は現在、新宗教・[[鞍馬弘教]]の総本山となっているが、立教後の説明では、本尊が金星からやってきたとされるなど、神智学に由来する教義の影響がみられる。
 
神智学を日本に紹介した[[三浦関造]]はサナト・クマーラと[[法華経]]に登場する上行菩薩を同一視している<ref>『神の化身』竜王文庫、1994年</ref>
 
[[幸福の科学]]グループ創始者兼[[総裁]]の[[大川隆法]]は、著書の『[[太陽の法]]』や『[[宗教選択の時代]]』で、サナト・クマーラは紀元前8世紀の北インドに生まれた実在の人物であり、[[インド]]の[[ヨガ]]霊界にいる九次元存在である<ref>『[[宗教選択の時代]]』pp155-156</ref>としている。
 
==一般文化におけるサナト・クマーラ==
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==注釈==
<references />
 
==出典==
* Bailey, Alice A. ''The Treatise on White Magic'' New York:1934--Lucis Publishing Co. (It is stated on page 378 that the city of Shamballa was founded 18,500,000 years ago.)
* Leadbeater, C.W. ''The Masters and the Path'' Adyar, Madras, India: 1925--Theosophical Publishing House (in this book, ''Sanat Kumara'' is referred to as ''Lord of the World''.) (See web link to complete text of this book below.)
* Powell, A.E. ''The Solar System'' London:1930--The Theosophical Publishing House, London, Limited. A complete outline of the Theosophical scheme of evolution. (See Chapter XXXIV [pages 216-218], "The Coming of the Lords of Venus" Note: In these pages, it is stated that the Lords of Venus came to Earth 16,500,000 years ago.)
* Prophet, Mark L. and Elizabeth Clare ''Lords of the Seven Rays'' Livingston, Montana, U.S.A.:1986 - Summit University Press
 
==参考文献==
* Campbell, Bruce F. ''A History of the Theosophical Movement'' Berkeley:1980 University of California Press
アリス・ベイリー著『トランス・ヒマラヤ密教入門』、アート・ユーリアンス編、土方三洋著、株式会社アルテ、2008年
* Godwin, Joscelyn ''The Theosophical Enlightenment'' Albany, New York: 1994 State University of New York Press
* Johnson, K. Paul ''The Masters Revealed: Madam Blavatsky and Myth of the Great White Brotherhood'' Albany, New York: 1994 State University of New York Press
* Melton, J. Gordon ''Encyclopedia of American Religions'' 5th Edition New York:1996 Gale Research ISBN 0-8103-7714-4 ISSN 1066-1212 Chapter 18--"The Ancient Wisdom Family of Religions" Pages 151-158; see chart on page 154 listing ''Masters of the Ancient Wisdom''; Also see Section 18, Pages 717-757 Descriptions of various Ancient Wisdom religious organizations
 
==外部リンク==
*[http://ascension-research.org/sanat.html] Sanat Kumara - Regent of the World Note: The I AM Activity assigns the date that Sanat Kumara came from Venus as being 4,500,000 years ago, not 18,500,000 years ago like orthodox [[:en:Theosophy|Theosophy]] and [[:en:Alice A. Bailey|Alice A. Bailey]], or 16,500,000 years ago like the Theosophist A.E. Powell
* [http://www.templeofthepresence.org/ The Temple of The Presence], "I AM"思想におけるAscended Masterたち、大天使、そしてエロヒムの化身。
* [http://www.ascension-research.org/ Ascension Research Center], Ascended Master Teachingsについてインターネット上では最大かつ最古の参考文献。
*[http://www.saintgermainfoundation.org/ The Saint Germain Foundation ], Ascended Master Teachingsの最初の出版元。1934年設立。
* [http://www.ts-adyar.org/ Theosophical Society], 「大師」たちについての最初の情報源。
* [http://sanatkumara.info Sanat Kumara Traditions East & West] "The Legend of the Ancient of Days"
*[http://www.anandgholap.net/Masters_And_Path-CWL.htm C.W. リードビーター著The Masters and the Pathの全文]
 
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