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=== 2000年代前半 ===
[[2000年代]]にはいると、アダルトゲームは漫画・アニメに次ぐキャラクター産業としての色彩を帯びるようになり、主題歌を歌う歌手がアルバムを発売したり、テレビアニメ・漫画・ラジオ・カードゲームなど他の業界でも、アダルトゲームを元にした商品が製作されることになる。また、日本国外への進出も、[[姫屋ソフト]]、[[Studio e.go!]]など一部メーカーによって、早い段階<!-- 具体的な時期はいつでしょうか? -->から[[アメリカ合衆国|アメリカ]]、[[台湾]]等日本国外の市場を意識した商法も行われている。
 
[[同人誌即売会]][[コミックマーケット]]において、{{和暦|2000}}冬に登場したオリジナル同人アダルトゲーム『[[月姫 (ゲーム)|月姫]]』([[TYPE-MOON]])と、{{和暦|2002}}夏に登場したオリジナル非アダルト[[同人ゲーム]]『[[ひぐらしのなく頃に]]』([[07th Expansion]])が共に10万本以上の大ヒットとなって同人原作作品ながらも事実上の商業化とメディアミックス化となり展開を果たし、業界に大きな影響を与え、前後して多くの同人サークルが商業ブランドに改組されるようになった。
 
1990年代後半から拡大した「泣きゲー」とは正反対に、愛憎・嫉妬・すれ違い・失恋・修羅場といった恋愛における「負」の部分き出すいた作品が出始めたのがこの時期である。実写女性向けの[[昼ドラ]]もさながらのドロドロの三角関係を描き出した『[[君が望む永遠]]』({{和暦|2001}} [[アージュ]])は「[[鬱ゲー]]」というジャンルを開拓した。
 
純愛系ではソフ綸の規制強化を逆手に取るように、[[義妹]]・[[幼馴染]]・[[いとこ]](主に従兄妹)メインヒロインに据えた作品で多くの話題作急増出た。その中で『[[みずいろ]]』({{和暦|2001}} [[ねこねこソフト]])、『[[D.C. 〜ダ・カーポ〜]]』({{和暦|2002}} [[CIRCUS (ブランド)|CIRCUS]])が相次いでヒットした。
 
一方老舗のメーカーで[[エルフ (ブランド)|エルフ]]は鬼畜・凌辱物の『[[臭作]]』({{和暦|1998}})・『[[鬼作]]』({{和暦|2001}})といった純愛以外の作品や、[[ライトノベル]]作家[[あかほりさとる]]原作で、萌え重視・メディアミックス重視の『[[らいむいろ戦奇譚 ~明治日本、乙女 防人ス。~]]』({{和暦|2002}})を送り出す。もう一方の雄[[アリスソフト]]はあくまでエロさとゲーム性を重視した作風の『[[大悪司]]』({{和暦|2001}})、『[[Rance#Rance VI -ゼス崩壊-|ランスVI-ゼス崩壊-]]』({{和暦|2004}})といった作品や、[[希望小売価格]]が2800円の『[[妻みぐい]]』({{和暦|2002}})で低価格路線を打ち出して新たな流れに対抗した。