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Gonjyuro (会話 | 投稿記録)
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== 書風 ==
[[隷書]]いわゆる八分隷ではなく、古隷を土台にした独創性溢れる洒脱な書風。
[[六朝]]を取り入れ、端整で秀麗な[[楷書体|楷書]]は「芳翠流」といわれ今なお受け継がれている。
魅力的な書風だが、隷書の学書が出来ていないと単なる「デザイン隷書」に陥ってしまう危険性がある。
 
[[六朝楷書]]唐代の楷書を取り入れ、端整で秀麗な[[楷書体|楷書]]は「芳翠流」といわれ今なお受け継がれている。
時には鄭道昭風に、また時には六朝風と同一の書体で様々な作品で魅了した。
代表作に「雄飛(大鵬一舉九萬里)」八尺作品があるが、現在所在不明である。
 
[[行書]]いわゆる行楷であ、王羲之のような点画の連綿を殆どおこなわない。
強いて古人の書風に近いのは張瑞図である。すべての点画が直線で構築され、時に繊細に時に暴れた書風を
放出し、観る者を圧倒する。また、墨色と潤渇の難易度が極めて高く、芳翠自ら創意を重ねた書体であったためか
弟子にも習うことを禁じ、自らの書風を模索するよう指導したと言われる。
 
[[草書]]どんなに作品にし難い詩文でも、華麗な作品にしてしまう「剛腕」を発揮するのが芳翠の草書であろう。
孫過庭の「書譜」を土台にあらゆる古典を渉猟し、研鑽を重ねた草書は六十代を迎えて凄まじさを増す。
隷書と草書の雑体作品「拈華微笑」や三曲屏風「龍」といった新機軸を発揮したものや、大字作品を精力的に
発表するなど、草書のファンは多い。
 
== 著書など ==