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'''黄表紙'''(きびょうし)は、[[江戸時代]]中期の{{和暦|[[1775}}年]](安永4年)以降に流行した[[草双紙]](一種の[[絵本]])のジャンルの一つ。
 
[[恋川春町]]の『[[金々先生栄花夢]]』(1775年刊行)が、それまでの幼稚な草双紙とは一線を画する、大人向けの読み物として評判になった。それ以降の一連の作品を、のちに黄表紙と呼ぶようになった。1冊5丁で、2・3冊からなるものが多い。毎年[[正月]]に刊行されるのが通例であった。なお、[[朋誠堂喜三二]]、[[恋川春町]]の「文武二道」を冠する黄表紙は、[[松平定信]]の文武奨励策を風刺したものとして、[[幕府]]から圧力を受けた。[[山東京伝]]の[[洒落本]]・黄表紙も摘発され、京伝は[[手鎖]]50日の刑を受けた。[[文化 (元号)|文化]]期頃から敵討ち物が全盛となって長編化し、[[合巻]]というジャンルに移行した。