「亀がアキレスに言ったこと」の版間の差分

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'''亀がアキレスに言ったこと'''(かめがアキレスにいったこと、''What the Tortoise Said to Achilles'')は、[[1895年]]に[[ルイス・キャロル]]が哲学雑誌『[[Mind (学術雑誌)|Mind]]』に書いた短い論文。このタイトルは、[[アキレウス|アキレス]]が決して[[亀]]を追い抜くことができない、という[[運動]]にかんする[[ゼノンのパラドックス]]を援用したものである。キャロルは亀とアキレスの対話を通して、[[論理学]]の基礎的な問題をユーモラスに提示してみせた。
 
この論文中の対話において、亀はアキレスに対し「論理の力を使って自分を納得させてみろ」と吹っ掛ける。つまり「単純な[[演繹]]からでてくる[[結論]]を私に認めさせてみろ」と言う。しかし結局アキレスはそれができない。なぜなら、カメが論理学の基本的な[[推論規則]]に対して「なぜそうなのか?」という問いを発し続けてアキレスを[[無限後退]]に追いやるためである。当論文で提示された無限後退の問題は「'''ルイス・キャロルのパラドックス'''(Lewis Caroll's Paradox)」と呼ばれる。