「亀がアキレスに言ったこと」の版間の差分

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Was a bee (会話 | 投稿記録)
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「わかるさ」とアキレスは応えたが、その言葉には悲しげな響きがあった。|}}
 
悲しげな響きがあったのは、この過程が[[無限後退]]に陥るからである。つまりこのやりとりが繰り返される中で前提の数は際限なく増え続け、そしていつまでたっても亀が納得するには至らない。アキレスと亀のやりとりをノートに記入された前提の数を n個の状態として一般化すると、次のような形になる。
 
{{Quotation|
* '''前提 (1)''': 同一のものに等しいものは、お互いに等しい。
* '''前提 (2)''': 三角形の二つの辺は同一のものに等しい。
* '''前提 (3)''': もし(1)と(2) ⇒ (が正しければ、Z)は正しくなければならない
* '''前提 (4)''': もし(1)と(2)と(3) ⇒ (が正しければ、Z)は正しくなければならない
:︰<br />
:︰
* '''前提 (n)''': もし(1)と(2)と(3)と(4)と...と(n-1) ⇒ (が正しければ、Z)は正しくなければならない
:それゆえ
* '''結論 (Z)''':この三角形のこの二つの辺は、お互いに等しい。
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{{Border| '''前提 (n+1)''': もし(1)~(n)が正しければ、Zは正しくなければならない。|color=Gray}}
 
これが、Zが正しいと認めざるを得なくなるためには必要だ、と亀は言う。そしてこれをノートに書き足してほしい、と亀はアキレスに頼む。ゆえにこの過程は無限後退に陥り、終わりがない。
 
==反駁==