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'''超越'''(ちょうえつ)とは普通の程度を遙かに越えることまたはある物が別の高い[[次元]]にあることを表す語彙・概念である。ここでは後者、とりわけ西洋の[[神学]]や[[哲学]]([[形而上学]])における、特殊な用法としての「超越」(transcendence)について解説する。
 
== 概要 ==
[[神学]][[哲学]](形而上学)で用いられる用語であり概念としての「超越」(transcendence)は、例えば[[神]]が現実世界の外にあるとか対象が人間の意識とは独立に存在するという考え方である。対義語は'''[[内在]]'''」(immanence)。[[スコラ哲学]]においては[[アリストテレス]]の10[[範疇]]の内に包摂されない存在の[[属性]]の事をさし、また[[カント]]は可能的[[経験]]を超える物、すなわち感性的な[[直感]]の対象となり得ないものを超越と考えたほか、[[ヤスパース]]は[[現存在]]から[[実存]]に飛躍することをさし、哲学は超越することにほかならないとした。
 
[[神学]]や[[哲学]]で用いられる用語であり、例えば[[神]]が現実世界の外にあるとか対象が人間の意識とは独立に存在するという考え方である。対義語は'''[[内在]]'''。[[スコラ哲学]]においては[[アリストテレス]]の10[[範疇]]の内に包摂されない存在の[[属性]]の事をさし、また[[カント]]は可能的[[経験]]を超える物、すなわち感性的な[[直感]]の対象となり得ないものを超越と考えたほか、[[ヤスパース]]は[[現存在]]から[[実存]]に飛躍することをさし、哲学は超越することにほかならないとした。
 
==関連項目==