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マスティマは悪魔の大軍を配下に所有しているが、神によって完全に管理されている。[[エジプト]]脱出の時、逃げるユダヤ人を追う悪魔たちを押し止めるために、神はマスティマの天使軍を派遣した。
 
[[旧約聖書]]に従いながら『[[出エジプト記]]』では、エジプトの初子を殺すために神が遣わしたのはマスティマの軍隊だったと述べている。同様に『[[死海文書]]』でもマスティマは悪魔の君主でありながら、「神に仕える者」とされている。
 
ダヴィットソンが伝えるユダヤの伝説では、マスティマは人間への影響力を保持するために悪魔の一部を見逃すように神に申し出た。神はそれを受け入れ、悪魔の一群をマスティマの軍隊に残し、さらにまたマスティマは[[モーセ]]と[[アロン]]が[[魔術]]試合のためエジプト王の前に立ったとき、エジプトの魔術師たちを助けたと言われる。
 
マスティマが徹底して悪の原基を背負う者の一人となるのは、『出エジプト記』におけるエジプトの初子殺しの[[マラーク]]と同一視されるようになってからである。
 
==関連項目==