「東海豪雨」の版間の差分

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名古屋市では11日の日降水量が、平年の9月の月降水量の2倍となる428ミリとなり、2日間の合計降水量が567ミリに達した。愛知県[[東海市]]では11日の午後7時までの1時間に114mm、日降水量492mmを記録した。
 
このため、名古屋市周辺で多数の浸水被害が生じたほか、[[中部地方]][[太平洋]]側の広い範囲で浸水、河道護岸の損壊、崖崩れ、[[土石流]]などによる災害が発生した。この災害により、[[愛知県]][[名古屋市]]、[[一宮市]]、[[西春日井郡]][[師勝町]](現・[[北名古屋市]])・[[西春町]](現・北名古屋市)・[[清洲町]](現・[[清須市]])・[[西枇杷島町]](現・清須市)・[[新川町 (愛知県西春日井郡)|新川町]](現・清須市)・[[豊山町]]、[[豊明市]]、[[半田市]]、[[刈谷市]]、[[大府市]]、[[岩倉市]]、[[東海市]]、[[知多郡]][[美浜町 (愛知県)|美浜町]]・[[東浦町]]、[[海部郡 (愛知県)|海部郡]][[甚目寺町]](現・[[あま市]])・[[大治町]]、[[北設楽郡]][[稲武町]](現・[[豊田市]])、[[春日井市]]、[[岐阜県]][[恵那郡]][[上矢作町]](現・[[恵那市]])の21市町に[[災害救助法]]が適用された。
 
名古屋市周辺で最も浸水被害が激しかったのは、[[天白区]]野並地区で、[[天白川 (愛知県)|天白川]]とその支流の藤川の堤防に囲まれた堤内地が水面より遥かに低い地形だったため、行き場を失った雨水が集中し、ポンプ場から天白川に排水した水が、そのまま藤川の支流の郷下川(ごうしたがわ)を逆流して、再度野並地区に流入するという悪循環を繰り返し、やがて地区の住宅の1階は完全に水没し、住居内での溺死者も発生した。ポンプ場も浸水して機能停止したため、水が引くまでに相当の時間を要することとなった。