「エコテロリズム」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
Jyonio (会話 | 投稿記録)
10行目:
「エコテロリスト」という言葉の定義についてはしばしば論争の的となっているが、基本的には、自組織の目的達成の為の暴力的な行為や破壊行為を正当化・推奨する[[環境保護団体]]<ref>ただし、この問題に関わる[[環境保護]]と[[動物愛護]]、[[動物福祉]]、[[動物の権利]](アニマルライツ)の区別はこういった問題に関心が薄い一般層には困難であり、その主張や団体の意義も混同され、実像が伝わっていない部分もある。''[[動物愛護団体#動物愛護団体への偏見と誤解]]も参照''。</ref>に対する蔑称として用いられる事が多い。事例としては[[2006年]]1月8日、[[南極海]]において[[捕鯨問題]]をめぐって対立している[[日本鯨類研究所]]と[[グリーンピース (NGO)|グリーンピース]]との間での応酬があげられる。鯨類研究所の調査捕鯨の実施と、それに対するグリーンピースの抗議行動のさなかに発生した、調査捕鯨母船「日新丸」とグリーンピースのキャンペーン船「アークティック・サンライズ」の接触事故に関して、日本鯨類研究所側がグリーンピースを非難するプレスリリースの中でこの言葉を使っている<ref>[http://www.icrwhale.org/02-A-13.htm 南氷洋上のエコテロリズム]</ref>。なお、この接触事故に関しては、双方共にビデオ・写真を公開して事件の説明をしているが、双方が「相手にぶつけられた」と主張しており、見解は対立している(日本鯨類研究所は、日新丸は他船に貨物を移し替える為停船していたと主張している)。なお、グリーンピースについては米国の連邦捜査局(FBI)が国内テロリズムの団体として監視対象としている団体であることが[[ACLU]]が、情報公開法に基づいて入手したFBI資料で明らかとされている<ref name=today>2005年12月20日USA TODAY</ref>。また、日本政府調査捕鯨対策として武装した[[特殊警備隊]]が乗船している事を非公式に表明した。
 
2010年2月にはシーシェパードが所有する抗議船「[[アディ・ギル]]」が南極海で調査捕鯨船「第2昭南丸」に接触し損壊、その後、別の抗議船による曳航中に沈没するという事件を起こした。だが、これはテレビ映えする刺激的な映像を収録し、国際世論からの同情を買うことを目的に、代表の[[ポール・ワトソン]]の指示により曳航可能な「アディ・ギル」を南極海に故意に沈没させ放棄した、'''シーシェパードによる[[自作自演]][[パフォーマンス]]であったこと'''が、同年10月にニュージーランドでラジオ番組に出演した当時の「アディ・ギル」船長の[[ピーター・ベスーン]]により暴露されている<ref>[http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20101008-OYT1T00092.htm シー・シェパード高速艇沈没、自作自演だった : 国際 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)] 2010年10月8日</ref>。
 
また、過激な思想・手法を積極的に肯定している一部組織には、[[ロケット弾]]などの明らかに攻撃対象の殺傷・破壊を主目的とする軍事用の[[兵器]]を用いたり、戦闘目的の[[軍艦]]と同然の装甲を公然と施すなど、常識的な法治国家ならば所持・持込自体が違法行為とされるはずの高度な武装が用いている状況も見られ<ref>[http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/100212/crm1002120935007-n1.htm シー・シェパードがロケット弾で日本船を攻撃 船員3人軽症 緊迫の映像も - 産経新聞] 2010年2月12日</ref>、この場合、シーシェパードが抗議船の根拠地としている[[オーストラリア]]の様に、当該組織のみならず組織の拠点や活動の出発地となっている国の政府・行政の対応が疑問視される事もある。