「古生代」の版間の差分

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古生代においては、[[シルル紀]]に至るまで[[単細胞生物]]のみが陸上で生活していた。シルル紀に突入すると多くの[[植物]]が上陸し、地上での成長を開始した。これらの植物は最初、水面に近く比較的湿度の高い場所を好んで生息していた。[[デボン紀]]では乾燥した気候に耐えられる植物も出現し、それまで簡易的であった植物の構造を一転させ、より複雑なものへと変化していく。[[シルル紀]]では[[昆虫]]の生存が確認された。
 
デボン紀はしばしば「魚類の時代」として伝えられる場合がある。これはさまざまな魚類が海中で繁栄していたからによる。この時点でほとんどの魚類は既に[[顎]]及び[[鱗]]を持ち合わせている。デボン紀では同時に[[クラドセラケ]]<ref>[[クラドセラキ]]、[[クラドセラキー]]とも書かれる。長い間最古のサメとして考えられていた。</ref>などの[[サメ]]が誕生・活動し始めた。また同時期ごろから動物は海中から陸上への進出を果たし、[[爬虫類]]が出現し始める。
 
== 古生代区分 ==
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=== [[カンブリア紀]] ===
* 約5億4200万 - 548830万年前
*[[三葉虫]]、[[アノマロカリス]]など[[無脊椎動物]]の繁栄。
*生物種の爆発的増加。([[バージェス動物群]])
*[[魚類]]の登場。
 
=== [[オルドビス紀]]([[オルドヴィス紀]]) ===
* 約4億8830万 - 4億4000万年前
*[[オゾン層]]の形成。
*[[筆石]]([[フデイシ]])の繁栄。
*前の時代に引き続き[[三葉虫]]が繁栄した。
*[[サンゴオウムガイ]]の繁栄。
 
=== [[シルル紀]]([[ゴトランド紀]]) ===
* 約4億3730万 - 4億1600万年前
*[[顎]]や[[ウロコ]]を持つ[[魚類]]の登場。
*[[サンゴ]]類<ref>現在のサンゴとは[[系統]]が異なる。これらのサンゴはペルム紀大絶滅により全て絶滅した。</ref>の繁栄([[ファボシテス]]など)。
*[[サンゴ]]類の繁栄。
*[[植物]]の陸上進出([[クックソニア]]など)。
*[[昆虫]]の誕生。
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=== [[デボン紀]]([[デヴォン紀]])===
* 約4億1600万 - 3億5920万年前
*[[ダンクルオステウス]]([[ダンクレオレステス]])<ref>[[ダンクルオレステス]]([[w:Dunkleolestes|Dunkleolestes]])、[[ディニクティス]]([[w:Dinichthys|Dinichthys]])とも呼ばれる。当時の海洋における[[頂点捕食者]]であった。</ref>などの[[板皮類]]が繁栄。
*[[硬骨魚類]]の繁栄。
*[[オウムガイ]]、[[アンモナイト]]の繁栄。
*[[ハイギョ]]の出現。
*[[種子植物]]の出現。
*最初の[[森林]]の形成([[アーケオプテリス]]<ref>[[裸子植物]]の祖先にあたる[[前裸子植物]]に含まれる。</ref>など)。
*[[シダ植物]]の繁栄が始まる。
*[[動物]]の陸上進出。
*[[両生類]]の出現([[アカンソステガ]]、[[イクチオステガ]]など)<ref>[[ティクタアリク]]([[w:Tiktaalik|Tiktaalik]])が最も[[四足動物]]に近いと考えられている。</ref>
 
=== [[石炭紀]] ===
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* 前期([[ミシシッピ紀]])と後期([[ペンシルベニア紀]])に分けられる。
* [[シダ植物]]の繁栄。
* [[板皮類]]の絶滅<ref>ほとんどの属は前の時代に起こった[[デヴォン紀大絶滅]]により姿を消していた。</ref>。
* [[板皮類]]の絶滅。
* [[両生類]]の地上上陸。
* [[爬虫類]]の出現。
58 ⟶ 62行目:
* 両生類・爬虫類([[哺乳類型爬虫類]]など)の繁栄。
* [[三葉虫]]類の絶滅。
* 巨大大陸[[パンゲア大陸|パンゲア]]の出現<ref>同時に超海洋である[[パンサラッサ海]]も出現した。</ref>
* [[ペルム紀]]末(古生代と中生代の境界)では、史上最大級の地球規模の[[大量絶滅]]が起こった。