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'''木村 達也'''(きむら たつや)は、[[森川ジョージ]]の漫画作品およそれを原作とするアニメ『[[はじめの一歩]]』に登場する架空の人物。アニメ版での声優は[[藤原啓治]]。
 
== 人物 ==
鴨川ボクシングジム所属のプロボクサー。本編の主人公、[[幕之内一歩]]の鴨川ジムの先輩に当たる。日本[[スーパーフェザー級|ジュニアライト級]]ランカーの[[アウトボクシング|アウトボクサー]](単行本78巻時点では7位にランク)。鴨川ボクシングジム所属。生年月日は1971年10月10日。身長、リーチとともに171cm。成績21戦15勝4敗2引き分け9KO。
 
[[青木勝]]とは幼稚園の頃からの幼馴染であり、親友兼悪友で、不良時代、青木と共に因縁を吹っ掛けた[[鷹村守]]にボクシングでのされたことをきっかけに見返してやろうと、鷹村のいる鴨川ジムに入門。そこで練習を続けていくうち、ボクシングによって徐々に己が強くなっていく楽しさに目覚める。デビュー戦初勝利後は改心更生し、それ以降は青木と共に鷹村と和解し3人でつるむようになった青木と鷹村からは2人まとめて「青木村」と呼ばれることもある。相方の青木と違い、世渡りの上手いタイプで、鷹村の理不尽な要求を紙一重でかわすことが多い。「長いものには巻かれろ」と自分に被害が及ばないように多数派意見に迎合する時が多く「コウモリ野郎」と揶揄されることも。
 
体格はライト級が適正だが、同じ階級にいる青木のために自ら減量が必要なジュニアライト級を選択するなど、友人思いな面もある。相方の青木と違い、世渡りの上手いタイプで、鷹村の理不尽な要求を紙一重でかわすことが多い。自分に被害が及ばないように多数派意見に迎合する時が多く「コウモリ野郎」と揶揄されることも。同じ階級の間柴了と[[沢村竜平]]の対戦に際し「潰しあい」とあからさまに喜んだことで両者と対戦経験のある一歩と一時的に冷戦状態になるが「俺たちベテランには数少ないチャンス」と正直に口にするあたり、己の立場を冷静に捉えている発言も目立つ。
ボクサーとしては特に優れた資質を持っているわけではないが、冷静に相手を見極めるスマートな頭脳とボクシング眼を持つアウトボクサー。鴨川ジム屈指のクレバーファイターとの評価があり、宮田の父親に「7位にランクされているのが不思議なくらい」と評されるほどだが<ref>森川ジョージ「コウモリ男の憂鬱」『はじめの一歩 31』講談社、1996年1月17日、ISBN 4-06-312219-0、73頁。</ref>、日本ランキングだけ見れば青木と同格(ただ、作中では判定が多いが、勝率やKO率は青木より木村の方が若干上)。知的なボクシングスタイルにもその影響は見られる。体格はライト級が適正だが、同じ階級にいる青木の為に自ら減量が必要なJr.ライト級を選択した。
 
ボクサーとしては特に優れた資質を持っているわけではないが、冷静に相手を見極めるスマートな頭脳とボクシング眼を持つ[[アウトボクシング|アウトボクサー]]。鴨川ジム屈指のクレバーファイターとの評価があり、[[宮田の父親に一郎]]からは7位にランクされて弱点は見当たらなるのが不思議、国内では相当ハイレベルくらいボクサー」と評されるほどだが<ref>森川ジョージ「コウモリ男の憂鬱Help!」『はじめの一歩 31』講談社、1996年1月17日、ISBN 4-06-312219-0、7345頁。</ref>、日本ランキングだけ見れば青木と同格(ただ、作中では判定が多いが、勝率やKO率は青木より木村の方が若干上)。知的なボクシングスタイルにもその影響は見られる。体格はライト級が適正だが、同じ階級にいる青木の為に自ら減量が必要なJr.ライト級を選択した
当時の日本王者・[[間柴了]]を相手にタイトルマッチに挑戦。ペットの[[アロワナ]]「れーコ」がエサを捕る場面をヒントに開発したドラゴンフィッシュ・ブローを駆使して追い詰めるがあと一歩が及ばず、倒れずにファイティングポーズをとったまま気を失って敗戦。脇役同士の試合、かつ敗戦でありながら、この試合は未だにベストバウトの上位常連になるほど人気が高く、[[OVA]]にもなった。試合後に記者達の前で引退宣言をするが、ボクシングを忘れられず、周囲の引き止めもあってリングネームを木村「タツヤ」に改名してカムバックする。
 
同じ階級当時日本ジュニアライト級王者・[[間柴了と[[沢村竜平]]の対戦を相手際し「潰しあい」とあからさまタイトルマッチ喜んだことで対経験のある後輩。ペットの[[幕之内一歩|一歩アロワナ]]と一時的に冷戦状態になるがれーコ」がエサを捕る場面をヒントに開発しちベテには数少なフィッシュ・ブローを駆使して追チャ詰めるがあと一歩及ばず、ファイティス」グポーズを正直に口ったまま気を失って敗戦。試合後記者達の前で引退宣言をするあたりボクシングを忘れられず、周囲立場引き止めもあってリングネーム冷静'''木村タツヤ'''捉え改名しいる発言も目立つカムバック後にフィリピンJr.ジュニアライト級王者のエレキ・バッテリーと2度対戦し2引き分けに終わり、宿敵となっている。
 
一人っ子であり、自宅で花屋を営む両親と3人暮らし。幼少時に父が自分が虐められた相手の親に抗議に行った際に相手の父親に圧倒されて逆に謝ってしまったことがきっかけで不良になったと木村の父は語っている。後にケンカや家庭内暴力を繰り返し、高校を中退。間柴戦前に敗戦の場合には引退を考えていた際に「花屋の息子が花の名前ぐらい覚えてないと、跡を継げない」と言う言動からなど、稼業を継ぐ意志はあるである
 
青木同様、[[野球]]に関しては相当な実力者であったようで、特に打者としての素質は元甲子園球児にも全く引けをとらない。しかし何でも思い通りになる世界に面白みを失ったことで青木と共に野球への道をあっさり捨てて不良になった。バイクの運転は下手くそ(一度だけまともに運転している描写がある)。
 
アニメでは一歩と宮田の初めてのスパーの時に練習中に観戦するプロボクサーとして青木と同時に登場しているが、原作漫画では一歩のプロデビュー戦相手と同期デビューしたプロボクサーとして初登場し、後にレギュラーキャラクターとして定着した。
 
== 得意技 ==
; ドラゴンフィッシュ・ブロー
: 低い体勢に加え左ボディーブローを連打し相手の意識を下に向かせたところを、その体勢のまま相手の視角外から右のオーバーハンド・ブローを放つ高速コンビネーション。相手の意識外から襲うパンチのため、上手く決めれば対戦相手は何を貰ったのかすら理解できずに沈んでしまう。
: フィニッシュブローである右の威力は絶大だが、前段階である相手の意識を下に向かわせることが大事な技であり、単体ではまず当たらない。復帰戦ではKOを再現しようとし、フィニッシュブローばかりを繰り出し続けた結果全て避けられてしまい、辛うじて判定勝ちはしたものの大苦戦を強いられてしまった。
: 実在するプロボクサー、ジェームス・キンチェンが[[トーマス・ハーンズ]]を破った際に使用したパンチがモデル<ref>『はじめの一歩 INDEX 01』講談社、2001年9月17日、218頁。</ref>。名前の由来はアロワナの中国名・龍魚の英語読みから<ref>森川ジョージ「帰ってきた逃亡者」『はじめの一歩 31』152頁。</ref>。
 
== OVAで主演 ==
日本ジュニアライト級タイトルマッチでの間柴戦は、ベストバウト投票の上位になるほど読者の人気が高く、後に『[[はじめの一歩#『はじめの一歩 間柴vs木村 死刑執行』(OVA)|はじめの一歩 間柴vs木村 死刑執行]]』のタイトルでOVAとなった。この作品では本来の主役である幕之内一歩役の[[喜安浩平]]ではなく、木村役の藤原啓治が最初にクレジットされているなど、主役扱いある。
 
不良時代の青木と木村のエピソードは、作者の体験談が元になっている。
== OVAでの主演 ==
『[[はじめの一歩|はじめの一歩 間柴vs木村 死刑執行]]』では本来の主役である[[幕之内一歩]]を差し置いて木村役の藤原啓治がキャスト紹介では最初にクレジットされている。
 
== 脚注 ==