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== 形態素 ==
=== 名詞 ===
チャハル方言では、一般的な語向格の接尾辞として*ödö (モンゴル文字 ögede 「上へ」)に由来する -ʊd/-ud、 がある。(これはハルハ・モンゴル語ではにおける -ɑrʊ/-ru にあたるもので、‐ɑŋ*自由交代形として -禁止などを表す)rʊ/-ru が現れることもある。またハルハ・モンゴル語では -ɑ という形式で現れる再帰-所有接尾辞は(モンゴル文字 ban)が、最終語尾-ŋ/-ɑŋ nのという形態をとる。
代名詞システムはハルハと変わらない。 人称単数対格は(特有の対格幹があり、)[nadïɡ]の代わりに、[nadï]とすることができる。
書面語ではハルハと変わらないが、口語の面では中国語の影響が大きい。チャハル独特の語尾として[-xar]があるが、これはハルハの[-mar]に相当する。
中国語から入ってきの影響で生じたものとしては接続詞があげ見られる。例副動詞形として語尾疑問文の 、[-ba](中国語 吧 ba) や [-ja] (中国語 也 yè 「~も」) などがある。この後の語尾は 、-val や -wc の代わりに用いられることながある。また、[-xlar]が[ -xnar], [-man] ~ [-manjï̆n] というように語尾が変わるのがチャハル方言のという特徴でがある。
何かの比較的強い命令の時にはを示す接辞として[-xui]またはや[-lgui]をつけてがあらわする。
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