「コンピュータウイルス」の版間の差分
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{{半保護}}
'''コンピュータウイルス''' ({{lang|ja|computer virus}}) とは、広義では[[コンピュータ]]に被害をもたらす不正な[[プログラム (コンピュータ)|プログラム]]の一種である。
==概要==
[[日本工業規格]](JIS X0008「情報処理用語-セキュリティ」)では単に「'''ウイルス'''」 ({{lang-la-short|virus}}) と定義され、一般に[[医学]]・[[生物学]]上の原義の[[ウイルス]]と混同する恐れがない場合は「ウイルス」と呼ぶことが多い
具体的には感染先のファイル(「宿主」と呼ぶ)の一部を書き変えて自分のコピーを追加し ([[感染]])、感染した宿主のプログラムが実行された時に自分自身をコピーするコードを実行させることによって増殖していくというものである。<!--この自己複製という概念は[[ジョン・フォン・ノイマン]]によって考案された。/*大まかな区分 ウイルスに移動*/ -->
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さらに、[[2003年]]3月、[[法務省]]は、[[サイバー犯罪条約]]の批准要件を満たす為ウイルスの作成・所持を犯罪構成要件とする「ウイルス作成罪」を新設する方針を発表した。[[2004年]]2月、ウイルスに関する刑事罰を盛り込んだ刑法改正案を国会提出。その後、継続審議、廃案、再提出を繰り返しながら、[[2011年]]6月に[[情報処理の高度化等に対処するための刑法等の一部を改正する法律]]が国会で可決成立した(2011年7月に施行予定)。正当な理由がなく無断で他人のコンピューターにおいて実行させる目的でウイルスの「作成」「提供」「取得」「保管」した場合の刑事罰([[不正指令電磁的記録に関する罪]])が規定された。
アメリカ合衆国などではウイルスの作成者の情報に多額な懸賞金がかけられ、作成者が逮捕されることも多い。米[[マイクロソフト]]は MSBlast ワームと SoBig ウイルスの作成者逮捕につながる情報に、25万ドルずつの報奨金を懸けている。2004年5月、[[ドイツの警察]]は [[Sasser]] を作成したとして18歳の少年を逮捕した。
企業がウイルス対策を怠って、取引先にウイルス付きのメールを送ってしまった場合、信用問題、訴訟問題に発展する可能性がある。
ユーザ
== ウイルスとは ==
もともと「ウイルス」の定義は、生物学的な[[ウイルス]]と同様に「他の[[プログラム (コンピュータ)|プログラム]]に寄生して自分自身
JIS X0008「情報処理用語-セキュリティ」における定義は、「自分自身の複写、又は自分自身を変更した複写を他のプログラムに組み込むことによって繁殖し、感染したプログラムを起動すると実行されるプログラム。」である。
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{{cquote2|第三者のプログラムやデータべースに対して意図的に何らかの被害を及ぼすように作られたプログラムであり、 次の機能を一つ以上有するもの。
(1) 自己伝染機能 自らの機能によって他のプログラムに自らを
(2) 潜伏機能 発病するための特定時刻、一定時間、処理回数等の条件を記憶させて、発病するまで症状を出さない機能
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2005年日本国内でも、不正ソフトウェアを仕込んだCD-Rを、正当な送り主(銀行)を偽装してネットバンキングサービスのユーザに送りつけ、不正送金を実行させた事件が発生した。一部[[マスメディア]]ではスパイウェアだとして報道されているが、有用なソフトウェアであるかのように見せ掛けてインストールした事からトロイの木馬が近い。
また2005年11月、[[ソニー]]の関連会社 [[ソニー・ミュージックエンタテインメント (米国)|Sony BMG]] が、音楽 CD の一種[[コピーコントロールCD|コピーコントロール CD]] に高度な[[ルートキット]]を仕込んだとして問題になった。
これらの対策については、OS の設定で、CD 挿入時の自動再生を無効にする必要がある。
=== コンセプトウイルス ===
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