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'''国際連合信託統治理事会'''(こくさいれんごうしんたくとうちりじかい、{{lang|en|United Nations Trusteeship Council}})とは、[[国際連合]]の主要機関の一つ。

== 概要 ==
[[国際連合憲章]]第13章(第86条 - 第91条)に規定されている。信託とは信用して一定の目的に従って財産の管理・処分を任せることである。
 
そのために、信託統治理事会とは国際連合を信用して連合国がある地域の財産の管理・処分のあり方を決めるための機関であるといえる。
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== 理事会の構成国 ==
信託統治理事会は、
# 信託統治地域の施政を行う加盟国
# 国連憲章第23条に名を掲げる加盟国([[国際連合安全保障理事会|安全保障理事会]]の理事国)で信託統治地域の施政を行っていないもの
# [[国際連合総会]]によって3年の任期で選挙されるその他の加盟国<ref>その数は、信託統治理事会の理事国の総数を、信託統治地域の施政を行う国際連合加盟国とこれを行っていないものとの間に均分するのに必要な数とされた。</ref>
 
よりなる<ref>国連憲章第86条</ref>。
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信託統治理事会は、任務遂行にあたって次のことを行うことができるとされている<ref>国連憲章第87条</ref>。
 
# 施政権者の提出する報告を審議すること
# 請願を受理し、かつ、施政権者と協議してこれを審査すること
# 施政権者と協定する時期に、それぞれの信託統治地域の定期視察を行わせること
# 信託統治協定の条項に従って、前記の行動その他の行動をとること
 
また、信託統治理事会は、各信託統治地域の住民の[[政治]]的、[[経済]]的、[[社会]]的および[[教育]]的進歩に関する質問書を作成しなければならないこととされ、各信託統治地域の施政権者は、この質問書に基いて、総会に年次報告を提出しなければならないとされている<ref>国連憲章第88条</ref>。
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信託統治理事会の各理事国は、1国につき1個の投票権を有し、理事会の決定は、出席し、かつ投票する理事国の[[多数決]]によって表決される<ref>国連憲章第89条</ref>。
 
== デザイン ==
 
信託統治理事会は、デンマークの建築家「フィン・ユール」により設計された。フィン・ユールは主に家具デザイナーとして知られていますが、家具と空間の相互作用を熟知する建築家としても高く評価された先駆者であった。またデザイナーとして、デンマークのデザインの変革期において重要な役割を果たしました。401940年代には、ユールの製作したいくつかの家具により、デンマークはデザイン分野の先進国とみなされるようになり、501950年代にはニューヨーク国連本部の信託統治理事会会議場(Trusteeship Council Chamber)を設計してアメリカでもにおいて名声を得ました。会議場は全体としての完成度が有名な作品です。あり、色鮮やかな天井の照明、カーテン、壁板、カーペット、ランプ、椅子まで、全てフィン・ユール自身がデザインしたものである
==デザイン ==
信託統治理事会は、デンマークの建築家「フィン・ユール」により設計された。フィン・ユールは主に家具デザイナーとして知られていますが、家具と空間の相互作用を熟知する建築家としても高く評価された先駆者でした。またデザイナーとして、デンマークのデザインの変革期において重要な役割を果たしました。40年代には、ユールの製作したいくつかの家具により、デンマークはデザイン分野の先進国とみられるようになり、50年代にはニューヨーク国連本部の信託統治理事会会議場(Trusteeship Council Chamber)を設計してアメリカでも名声を得ました。会議場は全体としての完成度が有名な作品です。色鮮やかな天井の照明、カーテン、壁板、カーペット、ランプ、椅子まで、全てフィン・ユール自身がデザインしたものです。
 
ニューヨークの国連本部ビルは3年後の完了を目処に全面改修を行っており、信託統治理事会会議場の改修はデンマークの現代デザインにユニークな新しい機会を与えてくれています。5人のデザイナーが会議場の新しい机と椅子のデザインコンペに招かれています。オリジナルのフィン・ユール・チェア(モデルFJ51)も再生産され、会議場で使われる予定です。
 
コンペに参加するデザイナーは以下の5名です:
 
• キャスパー・サルト(トマス・シグスゴーと共同)
• ミア・ガメルゴー
• クリスチャン・フリント
• ハンス・サンドグレン・ヤコブセン
• ソーレン・ウルリック・ピーターセン
 
デザイナーは、会議場全体の外観を考慮した提案を行う必要があります。提案されるデザインは、形、素材、色や細部まで、会議場の独特なスタイルと調和するか、それを高めるものでなければなりません。従って、コンペで勝利する案は、現代デンマーク家具デザインの代表作となると同時に、将来にわたり歴史的な意味合いをもつ作品となるでしょう。デザインコンペの最終勝者は2011年6月に発表された。キャスパー・サルト(トマス・シグスゴーと共同)が優勝された。
 
== その他 ==