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[[円唇前舌狭母音]](唇を丸めて「イ」と発音するような音) '''{{IPA|y}}'''、あるいはそれに近い音をもつ言語は少なくなく、 '''ü''' で表現することは広く行われている。
もともとはドイツ語における '''u''' の変母音(ウムラウト; Umlaut)を表現したものであった。
後に、単に '''/{{ipa|y/}}''' 音を表現する文字としてスタンダード的な地位を獲得した。[[ハンガリー語]]、[[トルコ語]]や[[アゼルバイジャン語]]、中国語[[ピンイン]]、[[エストニア語]]などでこの文字が採用されている。
 
=== ドイツ語における ü===
[[ドイツ語]]では '''ü''' (ウー・ウムラウト; U Umlaut) は '''[[u]]''' が[[変母音]]化した母音 '''/{{ipa|y/}}''' を表す。大文字小文字とも、e の古い筆記体に由来する[[ウムラウト|ウムラウト記号]] (Umlautzeichen)'''¨''' を U または u に添えて表現する。
Buch 「本」の複数形が Bücher であるように、ドイツ語では、/{{ipa|u/}}/{{ipa|y/}} が(同じ起源ゆえに)相互に関連した位置に現れる場合があり、この点を理解する上でも好ましい形と言える。
 
なお、一般に、英文[[タイプライタ]]などでウムラウトを表現できないときは、大文字は '''Ue'''、小文字は '''ue''' と代用表記することになっている。また[[スイス]]のドイツ語では、大文字の '''Ü''' を使わずに '''Ue''' で代用する慣行である (小文字の '''ü''' は普通に使用する)。
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スペイン語、ポルトガル語、フランス語などでは '''¨''' は分音記号(トレマ; tréma, trema; スペイン語ではディエレシス diéresis)と呼ばれ、連続する2つの母音字に添えられて、発音のルールを変更する役割を果たす。この記号が '''u''' に添えられるのはおもに以下の場合である。
 
*[[スペイン語]]および[[ブラジル・ポルトガル語]]において、'''güe''', '''güi''' は '''/{{ipa|gwe/}}''', '''/{{ipa|gwi/}}''' の音を表す。gue, gui が /{{ipa|ge/}}, /{{ipa|gi/}} を表すのに対し、'''u''' 音を強制的に発音させるものである。
::※ポルトガルでは表記の区別をしない。
*[[ブラジル・ポルトガル語]]において、'''qüe''', '''qüi''' は '''/{{ipa|kwe/}}''', '''/{{ipa|kwi/}}''' の音を表す。que, qui が /{{ipa|ke/}}, /{{ipa|ki/}} を表すのに対し、'''u''' 音を強制的に発音させるものである。
::※スペイン語では /{{ipa|k'''w'''e/}}, /{{ipa|k'''w'''i/}} を '''cue''', '''cui''' と綴り、この記法に頼ることはしない。また、ポルトガルでは表記の区別をしない。
*現在[[ポルトガル語]]ではポルトガルとブラジルの正書法を近付ける改革が行われており、ブラジルでも移行期間を経て2013年からトレマ無しのgue, gui, que, quiのみが使用される。
*フランス語でもトレマが使われるが、 u にトレマが添えられるのは、いくつかの特殊な場合に限られる ([[:fr:Ü (lettre)#Français]]を参照)。
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== 符号位置 ==
{| class="wikitable" style="text-align: center;"
|- style="text-align: center;"
!大文字!![[Unicode]]!![[JIS X 0213]]!![[文字参照]]!!小文字!!Unicode!!JIS X 0213!!文字参照!!備考
{{ULu|00DC|220|Ü|1-9-50|00FC|252|ü|1-9-81|}}
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{{ポルトガル語アルファベット}}
{{アゼルバイジャン語のラテン文字}}
{{ラテン文字}}
}}