「現人神」の版間の差分

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== 用例と概念の変遷 ==
奈良朝頃の詔(宣命)では「現御神と……しろしめす」のように「と」が付いて「しろしめす」を修飾する用例が多い。
 
『[[万葉集]]』には[[柿本人麻呂]]の歌として「皇(すめろぎ)は'''神'''にしませば天雲(あまくも)の雷(いかづち)の上に廬(いほり)せすかも」とある。
奈良朝頃の詔(宣命)では「現御神と……しろしめす」のように「と」が付いて「しろしめす」を修飾する用例が多い。
 
近代では例えば「国体の本義」(1935年)において次のように用いられている。
 
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1941年に文部省が発行した修身の教科書(小学校二年生用)には、「日本ヨイ国、キヨイ国。世界ニ一ツノ神ノ国」「日本ヨイ国、強イ国。世界ニカガヤクエライ国」と書かれ、陸軍中将であった[[石原莞爾]]の『戦争史大観』(1941年)には「人類が心から'''現人神'''の信仰に悟入したところに、王道文明は初めてその真価を発揮する。」「'''現人神'''たる天皇の御存在が世界統一の霊力である。しかも世界人類をしてこの信仰に達せしむる」とある。本書は用紙統制・出版統制が行われている中、公許の物として出版された著作である。
雄略天皇(おほはちせわかたけのすめらびと)
 
 
籠もよ み籠持ち 堀串もよ み堀串もち この岳(おか)に 菜摘ます児
家聞かな 告らさね そらみつ 大和の國は おしなべて
われこそ 居れ しきなべて われこそ座せ われにこそは 告(の)らめ家も名も
 
日本語学、日本語語彙論、左記の2つ、上記の長歌を考慮しても、神を天皇の呼称にしたことは日本有史上の誤用である
 
宗教学上、神は自分から名乗り、神以外の信仰を禁止することが多い(一神教)、対して日本は多神教である
 
上記の文献から発し天皇陛下自身が御言葉として「自らを神である」という文献は見つかっていない
 
神の語源はアイヌ語の『カムイ』からである説もある
 
==日本国外での現人神信仰==