「ペーパードライバー」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
矛盾した文章と職業差別っぽい文章を除去
12行目:
 
[[日本]]では[[公共交通機関]]の充実している大都市圏(特に[[首都圏 (日本)|首都圏]]、[[京阪神|京阪神都市圏]])においては自動車を所有しなくても日常生活に支障を来たす事は少ないことから、自家用車を所有していない者はさして珍しくなく、運転免許証が[[身分証明書]]として便利であるとか、[[資格]]として取得しておけば就職に有利に働く、などといった理由で免許の取得こそしたものの、それきり自動車を運転する機会がない者もいる。
 
他方で[[モータリゼーション]]の進展した郊外部もまた、日頃運転しなくても資格として持っていなければ就職・パート就労などで絶対的に不利に働く要因になるため自動車の免許は取得したが、普段の日常の通勤や買物などは自転車・鉄道・勤務先の送迎バスなどで全て事足りるため自動車を使わない、などというケースも珍しいものではない。また、モータリゼーションの進展している地域に所在する事業所であっても、従業員数に対する保有駐車場容量の著しい不足などの事情があれば、企業が最寄り駅や近隣地域に従業員送迎バスを運行する代わりに[[契約社員]]や[[非正規雇用]]などの下層労働者について自動車通勤を禁止することも起きる。この様な形で自動車通勤ができない場合、自動車を運転する機会が大幅に限定され、自動車を所有することの必要性とメリットは大幅に小さくなる。また、運転するしないに関わらず、自動車は持つことそれ自体で[[自動車税]]・[[車検]]費用・燃料費など様々な費用が固定的・定期的に発生してくるため、収入が少なく先行きも不透明なフリーターにとって車を所有することは容易ではない。これらの事情から、モータリゼーションの進んでいる地域でも自動車を持たず、あるいは持つことができず、運転をする機会も持たないペーパードライバーとなる者は見られる。
 
一部の[[芸能人]]や[[プロフェッショナルスポーツ|プロスポーツ]]の選手などでは、職業上の[[契約]]などの都合により自動車の運転が許されないという者もいる。特に芸能人については[[交通事故]]、とりわけ[[対人事故]]の加害者となることは、たとえ円満に示談が成立したとしてもスキャンダル扱いとなりしばらくの間は活動の大きな支障となるため、[[ドラマ]]の[[ロケーション撮影|ロケ]]などの業務上の必要から運転免許の取得・更新はさせても、[[プライベート]]での自動車の運転は認めない姿勢を取る[[芸能事務所]]もある<ref>{{Cite news|date=2010-05-08|url=http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/entertainment/celebrity/388480/|title=芸能人の交通事故多発の原因は? 制作費削減、スター不在影響|publisher=産経新聞|accessdate=2011-02-14}}</ref>。また、芸能人やスポーツ選手など著名人が運転中に交通事故を起こしたことをきっかけに所属する事務所やチームから自動車の運転を禁止された事例もある<ref>一例:{{Cite news|date=2010-06-05|url=http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2010/06/05/03.html|title=二宮和也が衝突事故、「嵐」全員運転禁止に|publisher=スポーツニッポン|accessdate=2011-02-14}}</ref>。[[日本相撲協会]]では[[1985年]]に当時[[前頭]]の[[水戸泉政人|水戸泉]]が交通事故を起こしたのを機に、所属する[[力士]]の自動車運転を全面的に禁止する規則を定め現在に至っており、すなわち運転免許を持つプロの力士は全員ペーパードライバーということになっている<ref>その後の力士の交通事故の事例としては、[[2000年]]に当時[[前頭]]の[[闘牙進|闘牙]]が運転中の乗用車に、赤信号無視で無理に道路を横断しようとした歩行者が衝突し死亡する事故が起きている。</ref>。