「走光性」の版間の差分
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'''走光性'''(そうこうせい、Phototaxis)は'''[[走性]]'''の一つで、[[生物]]が[[光]]刺激に反応して移動することである。走光性のうち、光のある方向に近づくような行動は'''正の走光性'''、光から離れるような行動は'''負の走光性'''などともいう。正負を付さず単に「走光性の生物」などと言った場合には正の走光性を指している場合が多い。なお、植物などが日光に対して屈曲する[[屈光性]]([[屈性]]の一つ)とは、性質を表す個体が移動する(向きを変えるだけではない)という点で異なる。([[走性]]参照)
== 例 ==
走光性を持つ生物
==
ユーグレナは光合成を
▲走光性を持つ生物の例としては、花を太陽の方向にむけるひまわりや先に挙げた植物の他、[[蛾]]や[[ハエ]]などがある。また、[[微生物]]の[[テトラヒメナ]]や[[ユーグレナ]]なども正の走光性を持つ。逆に[[ミミズ]]などは負の走光性をもつ。
一方で蛾などの夜行性昆虫が正の走光性を持つことは、一見矛盾しているか無意味であるように思われるが、実際には適応的な意味を持っているとされる。
▲ユーグレナは光合成をおこなうため、光のある方向へ移動する能力があることは適応的である。また地中に生活するミミズの場合は、光がある方向は地表面であるので、生存に適さない地表に出ないために負の走光性をもつと考えられている。
こうした正の走光性を有する昆虫にとっては、光に向かうことが目的なのではなく、効率よく飛行をするためには光に従って飛ぶほうが適していたという事である。
== その他 ==
負の走行性は俗に走暗性(走闇性)ともされるが、走性の種別を表す『走○性』は、刺激源の名を組み合わせて表されるものであるため、光の無いただの空間である'''[[闇]]'''を刺激源として表記するのは本来誤りであるといえる。
== 関連項目 ==
*[[
*[[屈性]]
*[[光]]
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