「ポペットバルブ」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
ZéroBot (会話 | 投稿記録)
m r2.7.1) (ロボットによる 追加: ca:Vàlvula de seient
84行目:
 
# まず、シリンダーヘッドをエンジンから降ろし、カムシャフトやロッカーアームなどを全て取り外す。
# 次にバルブスプリングコンプレッサーという工具でポペットバルブスプリングを押さえておき、ステム後端コッターを取り外す。これでバルブスプリングを圧縮すとリテーナーがステムから抜けるようになる。
# バルブスプリングを圧縮したらステム後端のコッターを取り外す。これでバルブスプリングとリテーナーがステムから抜けるようになる。
# スプリングなどを取り外したら一度ヘッドからバルブを抜く。この際にステムのコッターが嵌め込まれている部分が長年の熱と衝撃で変形している場合があり、バルブガイドから抜けにくいことがあるので、このような時は無理に引き抜かずに一度粗めの[[サンドペーパー]]でコッター取り付け部を修正研磨してからバルブガイドを傷つけないように抜くようにする。
# バルブを抜く際にはバルブステムシールも取り外し、組み上げる際には出来るだけ新品を使用するようにする。
#* バルブ摺り合わせ作業に入る前に、ポペットのバルブシート当たり面とバルブシート表面をよく観察する。特に排気バルブの場合は当たり面がボロボロになっている場合があるので、そうした時にはポペットバルブをボール盤などに取り付け、斜め45度の当たり面を慎重にサンドペーパーで修正研磨する。バルブシートの劣化が著しい場合には、内燃機屋に依頼してポペットの当たり面修正と同時にバルブシートカットと呼ばれる修正研磨を依頼するか、新品バルブシートへの打ち替えを行ってもらう。
# バルブのステムにオイルを塗布し、ポペットの燃焼室側に'''タコ棒'''と呼ばれる吸盤付きの棒を取り付ける。そしてバルブシートとの当たり面にバルブ研磨用のコンパウンドを塗布し、ステムをガイドに差し込んだ後に何度もバルブシートにポペットを叩き付けるように擦り付ける。
# ある程度擦り付ける作業が終了したら、当たり面のコンパウンドの様子を見る。当たり面全周に渡ってコンパウンドが均等に均されているようであれば、一旦コンパウンドを拭き取って'''[[鉛丹|光明丹]]'''と呼をエンジンオイルで伸れる素材をして薄く塗りつけて当たり面の当たり具合に隙間がないか更に慎重に確かめる。
# 全バルブの摺り合わせが一段落したら、一度バルブとバルブスプリング類を全てシリンダーヘッドに組み付ける。そしてシリンダーヘッドを裏返して燃焼室側に灯油を満たす。バルブ当たりが問題なければこの状態で灯油がポートに漏れ出さないが、仮に漏れ出す燃焼室があった場合にはその箇所を再び摺り合わせ、漏れがない状態まで作業を繰り返す。