「リンゼイ・アン・ホーカー殺害事件」の版間の差分

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== 公判 ==
[[千葉地方裁判所]]に於ける初公判は2011年7月4日。[[起訴状]]の[[公訴事実]]は、殺人罪、強姦致死罪、死体遺棄罪。被害者の両親と姉妹の計4人が[[被害者参加制度]]を利用して裁判に参加した。検察側は市橋が事件の発覚を恐れて殺害に至ったとしたが、被告・弁護側は強姦と監禁、死に至らせた事実は認めたが、殺意については否認し<ref>被告、突然床にひざまずき遺族に土下座 読売新聞 2011年7月5日</ref>、殺人罪と強姦致死罪ではなく、傷害致死罪と強姦罪だと主張した。

検察側は、市橋は非常に強い力で3分以上に頚部を絞めており殺意は明らかで、蘇生措置をしたというは被害者の肋骨に損傷がないことから信用できないと主張した。被害者の遺族は、市橋の発言は減刑を意識したパフォーマンスで、反省が見られないとして死刑を求めた<ref name="kouhan_chiba"/>が、検察は市橋に前科がなく犠牲者が1人のことから死刑は躊躇せざるを得ないと[[無期懲役]]を求刑した<ref name="kouhan_chiba"/>。
 
=== 供述内容・弁護団発表 ===
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* 人工呼吸をした<ref name="kouhan_chiba"/>
 
=== 一審判決 ===
2011年7月21日、千葉地判所は検察側の求刑通り、市橋に無期懲役の判決を言い渡した。検察の主張する殺人罪と死体遺棄罪は認定したが、「首の圧迫は強姦後に相当の時間がたった後で、時間的に接着していない」として、強姦致死罪ではなく、弁護側が主張する強姦罪にとどまるとした。また遺族が死刑を求めた点について触れ、「計画性がなく、更生可能性がないとはいえない」と無期懲役とした理由を説明した<ref>{{Cite news
|url = http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110721-OYT1T00675.htm
|title = 読売新聞
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|accessdate = 2011-7-25
}}</ref>。地裁の判決に対し、被害者の遺族は「4年半、リンゼイのために正義が下される日を待っていた。今日、それに到達できた。とても満足している」とコメントをした<ref>http://www.asahi.com/national/update/0721/TKY201107210681.html リンゼイさん父「正義下され満足」市橋被告無期刑判決</ref>。
 
一方、市橋の弁護側は「刑を確定させるのは反対」と反発。事実認定の誤りと量刑不当などを理由に8月2日に[[東京高裁]]に[[控訴]]した。弁護団と接見した市橋は「自分の言っていることは事実である。どうして信頼できないと言われるのか」とあからさまに不満な表情で話していたという<ref>http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20110722-OHT1T00037.htm 市橋被告、殺意認定しての無期判決に「不満」…英会話講師殺害 7月22日 06:01配信</ref>。
=== 二審判決 ===
上記の審判決の後、市橋の弁護側は「刑を確定させるのは反対」と反発。事実認定の誤りと量刑不当などを理由に8月2日に[[東京高判所]]に[[控訴]]した<ref>[http://www.47news.jp/CN/201108/CN2011080201000333.html 無期懲役の市橋達也被告が控訴 英国人女性殺害事件] 共同通信47News 2011年8月2日閲覧</ref>。弁護団と接見した市橋は「自分の言っていることは事実である。どうして信頼できないと言われるのか」とあからさまに不満な表情で話していたという<ref>http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20110722-OHT1T00037.htm 市橋被告、殺意認定しての無期判決に「不満」…英会話講師殺害 7月22日 06:01配信</ref>
 
[[2012年]][[3月15日]]、東京高等裁判所に於いて控訴審初公判が開廷され、被告人側が殺意を否認する弁論を行ったのに対し、検察側は一審の無期懲役判決を維持して控訴を棄却するよう求める陳述を行った<ref>[http://www.chibanippo.co.jp/c/news/national/73241 市橋被告二審も殺意否認 判決は来月11日 英国人女性殺害遺棄] 千葉日報 2012年3月16日閲覧</ref>。控訴審審理はこの1日のみで終結した。
 
2012年[[4月11日]]、東京高等裁判所は『被告人に真摯な悔恨が見られない』などとして、一審の千葉地方裁判所の無期懲役判決を支持して被告人の控訴を棄却した<ref>[http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/120411/trl12041111110001-n1.htm 「真摯な悔恨なし」 市橋被告に2審も無期懲役判決 東京高裁] 産経新聞 2012年4月11日閲覧</ref>。
 
==その他==