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[[ファイル:Chuonnasuan, the last shaman of the Oroqen, in July 1994 (Photo by Richard Noll).jpg|thumb|180px|オロチョン族の[[シャーマン]]]]
 
'''オロチョン族'''(Orochon,Oroqin、[[繁体字]]:鄂倫春、[[簡体字]]:鄂伦春族)は[[アルタイ諸語]]の[[ツングース系]]の言葉を話す[[民族]]([[ツングース系民族]])。主に北東[[アジア]]の[[スタノヴォイ山脈|興安嶺山脈]]周辺で中国領内の[[内モンゴル自治区]]、その近隣の[[ロシア]]領内に居住する。[[人口]]は約7千人。もともとは[[狩猟]]をしながら移動していたが、現在は定住化が進んでいる。
 
== 生活 ==
この民族の代表的な生業は、[[肉]]・[[内臓]]・[[血液|血]]の食用・飲用や[[皮革]]採取目的での[[獣]]の狩猟である。狩猟の対象の獣は、マールー(馬鹿(ばろく)、[[アメリカアカシカ|ワピチ]]の亜種マンシュウアカシカ)、[[ノロジカ|ノロ]]、ハンダハン(駝鹿(だろく)・ラクダジカ、[[ヘラジカ]]の亜種マンシュウエルクジカ)などの[[シカ]]類や[[リス]]、[[テン]]、[[オオカミ]]、[[イノシシ]]、[[オオヤマネコ]]、[[クマ]]などが挙げられる。狩猟時の移動と荷物運搬の手段は、伝統的には主に[[ウマ|馬]]である。
 
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オロチョン族の伝統的な[[住居]]は、比較的細いシラカバなどの幹の柱を何本も組んでその外部をシカ類などの毛皮で覆った円錐形の[[テント|天幕]]式住居だが、定住化が進んだ現在では、日常的には近隣の[[漢族]]や[[ロシア人]]と同様の住居で生活し、泊まり掛けの狩猟の際に山野で臨時に設けるのみである。このような天幕式住居は[[エヴェンキ]]も伝統的に製作・使用してきた。
 
==民族との関わり ==
こうした[[伝統]][[文化]]は、ロシアでは[[ソビエト連邦]]時代、中国では[[文化大革命]]時には弾圧され一時途絶えていたが、ロシアではその体制崩壊により、少しずつ復興されつつあり、[[中国]]では文革後はそのような伝統文化が保護・奨励されている{{要出典|date=2011年5月}}。
 
かつてはロシア人や[[ダウール族]]の[[商人]]との交易を行い、皮革と引き換えに、ロシア人やダウール族から[[鍋]]などの生活用品、狩猟に必要な[[銃]]・[[弾丸|散弾]]のほか、[[酒類]]などの[[嗜好品]]も得た。