「デンジソウ」の版間の差分

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夏緑性の[[多年草]]で、その形態が特殊なことで知られる。また、シダ類では数少ない水草である。
 
その外形はおおよそシダ類とは思えないもので、葉の形は[[四つ葉のクローバー]]である。茎は長く横に這い、浅い水域を埋め尽くすような大きな群落を作ることが多い。水中や湿地の泥の表面に広がり、水中にも伸び出す。間隔を置いて葉を伸ばす。
 
葉には長い葉柄があり、先端に四枚の小葉をつける。これは、羽状複葉の側小葉が二対だけ集まって着くようになったもののようである。小葉はすべて同じ形で、ほぼ扇型の一つの角で柄につながり、先端はやや丸くなる。このような小葉を葉柄の先端に集中させてつけ、水面ではこれを水平に広げるので、四枚の小葉はほぼ隙間なく並んで全体では円形になる。水中では葉は水面に浮かぶか、水面から抜き出て空中に広がる葉では、小葉はやや立つ。水面に浮かぶ葉はつやがあるが、空中に出た葉はあまりつやがない。新しい葉は、最初は[[ゼンマイ]]のように巻いていて、これだけはシダらしいと言える。なお、葉脈を見れば二又分枝が中心で、クローバーなどとは大いに異なり、確かにシダの葉的である。