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{{文学}}'''レストレード警部'''('''Inspector Lestrade''')は、[[イギリス]]の[[小説家]][[アーサー・コナン・ドイル]](Arthur Conan Doyle [[1859年|1859]] - [[1930年|1930]])によって[[19世紀]]から[[20世紀]]にかけて発表された、[[私立探偵]][[シャーロック・ホームズ]]を主人公とする一連の[[推理小説]]、『[[シャーロック・ホームズシリーズ]]』に登場する[[スコットランド・ヤード]]所属の架空の[[警察官]]。訳者により'''レストレイド'''の表記も用いられる。映画では「レストラード」と発音されていることもある。
 
事件が自分の手に余ると[[ベーカー街221B]]を訪れシャーロック・ホームズに捜査の手助けを依頼する、少々頼りない人物として知られているが、作中ではロンドンの[[イギリスの新聞一覧|新聞各紙]]にその捜査ぶりを称えられる名物警部でもある。
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== レストレード二人説 ==
1881年の事件とされる『[[緋色の研究]]』においてすでに20年の経験がある<ref>原文 in spite of my twenty years' experience</ref>と記され、1902年の事件『[[三人ガリデブ]]』にも登場しているため、40年にわたり警察官として活動していたことになる<ref>ジャック・トレイシー『シャーロック・ホームズ大百科事典』日暮雅通訳、河出書房新社、2002年、383-384頁</ref>。物語への登場期間の長さに反して、作中でのレストレードの[[階級 (公務員)|階級]]は初登場時から一貫して警部のままであり、新聞でも常々有能と称される世間の評判と裏腹に一階級も昇進した様子はなく不自然である。さらに、レストレードのホームズに対する態度が、1894年の事件である『[[空き家の冒険]]』と翌1895年の『[[ノーウッドの建築業者]]』で一変していることから、[[シャーロック・ホームズシリーズ|ホームズ作品]]に登場するレストレードなる人物は2人存在し、『空き家の冒険』と『ノーウッドの建築業者』の事件の間に入れ替わったのだと言うする説がある<ref>この2人のレストレードは父親と息子であると仮定されている。 - 原田正人「レストレイド二人説」『シャーロック・ホームズ大事典』小林司、東山あかね編、東京堂出版、2001年、932-933頁</ref>。
 
== 登場作品 ==