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== 民俗学的見地 ==
[[坪内逍遙]]は、[[古代ギリシア]]の詩人・[[ホメロス]]が謡った叙事詩「[[オデュッセイア]]」が[[室町時代]]に日本に伝えられ、それが翻案されたものこそが「百合若大臣」であるとの説を発表した。オデュッセイアの[[英語]]での発音「ユリシーズ」と「百合」が似ていることや、主人公・[[オデュッセウス]]の留守を守る妻・[[ペネローペー]]が織物をして時間を稼ぎ、求婚者をかわす逸話が、百合若の妻の行いを思わせるからである。この説は支持される時期もあったが[[ペネロープ型説話]]の分布は広く、偶然の一致として懐疑的な意見も多い。
 
[[井上章一]]は『南蛮幻想』(文藝春秋)でこの逍遥説を詳しく検討し、逍遥説の、南蛮時代に伝来したという説は成り立たないが、ユーラシア大陸全体に、前史時代に広まった説話の一つと見るのが妥当だろうとしている。
 
== 参考文献 ==