「環形動物」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
Ks (会話 | 投稿記録)
Ks (会話 | 投稿記録)
編集の要約なし
45行目:
== 生態 ==
海産または淡水産、及び湿った[[土壌]]中に生息し、乾燥した陸上で生活するものは少ない。多毛類はほとんどが海産で、わずかに淡水産のものがある。多様性はこの類が最も大きい。底生の種が多いが、浮遊生のものもある。潜行性、匍匐生、巣穴を作って定着し、[[デトリタス]]を触手で集めるものなど、様々である。貧毛類とヒル類はむしろ淡水産の種が多く、陸生種もある。特に貧毛類では陸生の種が多く、陸上の生態系では土壌の形成に大きな役割を担っている。
 
== 系統関係 ==
いわゆる[[旧口動物]]である。体節制が発達していることから、節足動物と近縁性が、海洋性のいくつかの種にはトロコフォア[[幼生]]になるものがあることから[[軟体動物]]との近縁性が古くから主張された。しかし、このうちの節足動物との近縁性は近年否定される傾向がある。他方、軟体動物との近縁性は現在も認められている。軟体動物の一部に見かけ上の体節制的な特徴が見られることから、体節制を持つ祖先からこの2つ(あるいは節足動物を含めて3つ)が分かれたと考えられていたが、現在では軟体動物の体節制が疑問視されている。
 
== 分類 ==
55 ⟶ 58行目:
他に、[[有鬚動物]]は特殊な体制の動物として有名であるが、近年ではこれも多毛類の1つとして[[シボグリヌム科]]とされる。そのほかに、[[ユムシ動物|螠虫動物門]]や、[[星口動物門]]も環形動物に入れる考えもある。
 
以下に白山他(2000)で採用された体系を示す。これはやや古典よりのものである。
== 系統関係 ==
 
いわゆる[[旧口動物]]である。体節制が発達していることから、節足動物と近縁性が、海洋性のいくつかの種にはトロコフォア[[幼生]]になるものがあることから[[軟体動物]]との近縁性が古くから主張された。しかし、このうちの節足動物との近縁性は近年否定される傾向がある。他方、軟体動物との近縁性は現在も認められている。軟体動物の一部に見かけ上の体節制的な特徴が見られることから、体節制を持つ祖先からこの2つ(あるいは節足動物を含めて3つ)が分かれたと考えられていたが、現在では軟体動物の体節制が疑問視されている。
*Annnelida 環形動物
**Polychaeta 多毛綱(ゴカイの仲間・25目)
**Oligochaeta 貧毛綱(ミミズの仲間・4目)
**Hirudinoidea ヒル綱
***Brachiobdellida ヒルミミズ亜綱(ザリガニに寄生:1科)
***Acanthobdellida ケビル亜綱
***Hirudinea ヒル亜綱(一般のヒル・2目)
 
 
<!-- == 脚注 ==