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Chigurimo (会話 | 投稿記録)
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山口についた日乗は[[毛利氏]]に気に入られ、小さな僧院を建立した。建立の資金は、かつての遍歴中、[[唐物]]の金襴の布着れを「天皇からたまわった天皇自身の衣服だ」と偽って販売して得たものだったという。
 
その後、京に移った日乗は、[[松永久秀]]と[[三好三人衆]]の戦いに介入しようとし、毛利氏からの書状を久秀に届けようとして三好方の[[スパイ|間諜]]に捕まった。三好家臣・[[篠原長房]]は日乗を[[堺]]監禁した。首に鎖をつけ、両袖に1本の長い木を通し、手首をその木に縛り付けて磔のような格好にし、与えられる食事もわずか、という状態で100日以上も過ごさせたという。だが日乗はこの状態にありながら弁舌をもって周囲の人を動かし、[[法華経]]8巻を入手して近隣の人々に読み聞かせ、施しを得ていた。
 
[[永禄]]11年([[1568年]])、[[織田信長]]が上洛すると三好三人衆は退却し、日乗は自由の身となった。日乗の罪状は[[勅命]]によって許され、4月16日に参内して朝廷に物を献上したという<ref>「[[御湯殿上日記]]」「[[言継卿記]]」</ref>。7月10日には[[近衛前久]]邸で法華経の講釈をしている<ref>言継卿記</ref>。これを機に日乗は信長に接近していく。