「忠臣蔵〜決断の時」の版間の差分

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[[中村吉右衛門 (2代目)|中村吉右衛門]]が長年の出演依頼に応えてテレビで初めて内蔵助を演じた作品。
 
[[古田求]]のオリジナル脚本による。ただし、脚本は確かに特定の原作などによらないオリジナルであるものの、元来1991年の『[[忠臣蔵 風の巻・雲の巻]]』([[フジテレビジョン|フジテレビ]]系)のために書き下ろされたもので、さらにその後1996年にも同じくフジ系で放映された連続ドラマ『[[忠臣蔵 (1996年のテレビドラマ 1996年)|忠臣蔵]]』でも用いられており、この2003年版が3度目という経緯から、前2回の映像化の際と共通の台詞なども多い(古田脚本は更にこの2003年版の後、翌年の[[テレビ朝日]]系連続ドラマ『[[忠臣蔵 (2004年のテレビドラマ 2004年)|忠臣蔵]]』でも採用されている)。
 
主演の中村吉右衛門が[[歌舞伎]]役者ということもあってか、『[[仮名手本忠臣蔵]]』から、お軽・勘平の恋物語、[[大石良金|大石主税]]と許婚・小浪をめぐる加古川本蔵一家、大石家との葛藤の話など多くの挿話を取り入れており、これらの挿話部分がこの2003年版のために脚本に加筆されている。また、松の廊下での刃傷に至る経緯についても『仮名手本忠臣蔵』の展開を取り入れて加筆された。吉良方で活躍する[[清水一学|清水一角]]も、同じ脚本を用いた1991年版、96年版では史実上の名前[[清水一学]]だが、この2003年版では『仮名手本忠臣蔵』での名前・清水一角となっている。[[堀部武庸|堀部安兵衛]]と一角との挿話は96年版にもあったが、2003年版では安兵衛の昔の恋人・お信が新たに登場し、安兵衛と一角の葛藤に絡む設定となった。また、『[[松浦の太鼓]]』に因み、吉良邸の隣が[[松浦鎮信 (天祥)|松浦鎮信]]邸となっている。