「歌川広重 (2代目)」の版間の差分
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== 来歴 ==
安政6年([[1859年]])12月に描かれた「諸国名所百景 尾州名古屋真影」(那珂川町馬頭広重美術館所蔵)では、月夜に浮かぶ名古屋城の天守閣上にある金鯱を大胆にクローズアップしている。初代広重の晩年の揃物「名所江戸百景」にも参加し、全120図の内「赤坂桐畑雨中夕けい」([[東京芸術大学大学美術館]]所蔵)には、「二世広重画」と款している。さらに、改印が安政6年4月になっている「市谷八幡」、「上野山下」、「びくにばし雪中」の3点の作者も二代広重であるとされる。また「立祥」の[[落款]]では[[横浜絵]]や[[開化絵]]を残した。享年44歳。
肉筆画では、安政元年-安政5年作画の「遊君図」(紙本着色・[[ニューオータニ美術館]]所蔵)が知られ、「重宣筆」の落款に「重宣」の朱文方印を捺している。画風は、師に倣って[[歌川派]]様式の美人を描いており、温和であったとされる彼の性格がうかがわれる一品である。門人に[[歌川広重 (4代目) |4代目歌川広重]]がいる。
== 代表作 ==
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* 『末広五十三次 浜松』 「広重」の落款 [[浜松市美術館]]所蔵
* 『末広五十三次 白須賀』 「広重」の落款 [[浜松市美術館]]所蔵
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* 『東京名所三十六花撰』 大錦36枚揃 慶応2年
===
* 『大磯の虎御前と馬上の十郎図』 絹本着色 「重宣筆」の落款 「重宣」印有り [[安政]]6年以前 [[神奈川県立歴史博物館]]所蔵
* 『不二遠望図』 紙本墨画 「重宣筆」の落款 印章不明 [[日本浮世絵博物館]]所蔵
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* 『待乳山雪景図』 紙本着色 「二世廣重」の落款 「壱立斎」朱文方印 [[城西大学]]水田美術館所蔵
* 『二嬌納涼図』 絹本着色 「廣重」の落款 [[バーデン=ヴュルテンベルク州]]立リンデン民族学博物館所蔵([[エルヴィン・フォン・ベルツ|ベルツ]]コレクション)
==参考図書==▼
<!--* 浮世絵 [[藤懸静也]]、[[雄山閣]]、1924年-->▼
*『増訂浮世絵』- 藤懸静也(1946年、雄山閣)→[http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1068936 近代デジタルライブラリー]※270頁
==関連項目==
{{Commonscat|Hiroshige II|{{PAGENAME}}}}▼
* [[浮世絵#代表的な浮世絵師]]
* [[浮世絵師一覧]]
* [[肉筆浮世絵]]
▲{{Commonscat|Hiroshige II|{{PAGENAME}}}}
▲==参考図書==
▲* 浮世絵 [[藤懸静也]]、[[雄山閣]]、1924年
▲* 現色浮世絵大百科事典 第2巻 日本浮世絵協会編、大修館書店、1982年
▲* 浮世絵の見方事典 吉田漱、北辰堂、1987年
▲* 図説浮世絵入門 稲垣進一編、河出書房新社、1990年
▲* 肉筆浮世絵大観(3) 出光美術館 小林忠、講談社、1996年
▲* 肉筆浮世絵大観(8) ニューオータニ美術館 小林忠、講談社、1995年
▲* 広重 初代~五代広重のガイドブック 奥田敦子編、太田記念美術館、2007年
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